聖書日課 ルカによる福音書
聖書日課 ルカによる福音書24章(新共同訳 新約pp.159-162) 二人の弟子が、エマオという村へ向かって歩きながら(13節)、イエス・キリストの十字架と復活の出来事について話し合っていたところに(14節)、いつの間にか「イエス御自身が近づいて来て、一緒に歩き…
聖書日課 ルカによる福音書23章(新共同訳 新約pp.157-159) 23章には、イエス・キリストの十字架の死と葬りの出来事が記されている。これについては、4つの福音書が全て記している。イエス・キリストは、確かに死に、そして墓の中に葬られた。それは、私達の…
聖書日課 ルカによる福音書22章(新共同訳 新約pp.153-156) 22章は、過越の食事、ゲツセマネでの祈り、イエス・キリストの逮捕、最高法院での裁判と続く。そしてこの章は、十字架直前の緊張感と、どんよりとした重苦しい雰囲気の漂う章でもある。 祭司長や律…
聖書日課 ルカによる福音書21章(新共同訳 新約pp.151-153) 「イエスは目を上げて、金持ちたちが賽銭箱に献金を入れるのを見ておられた。そして、ある貧しいやもめがレプトン銅貨二枚を入れるのを見て、言われた。『確かに言っておくが、この貧しいやもめは、…
聖書日課 ルカによる福音書20章(新共同訳 新約pp.148-151) 律法学者とは、文字通り聖書の律法に通じる学者のことであるが、当時イスラエルの社会では、宗教的な権威であると共に政治的な影響力を持つ人々でもあった。イエス・キリストは、そのような立場にあ…
聖書日課 ルカによる福音書18章(新共同訳 新約pp.143-146) 「神様、わたしはほかの人たちのように、奪い取る者、不正な者、姦通を犯す者でなく、また、この徴税人のような者でもないことを感謝します。わたしは週に二度断食し、全収入の十分の一を献げていま…
聖書日課 ルカによる福音書17章(新共同訳 新約pp.142-143) エルサレムへ上る途中(11節)、イエス・キリストは、サマリアとガリラヤの間の或る村に入られた(12節)。すると、重い皮膚病を患っている十人の人が出迎え、遠くの方に立ち止まったまま(12節)、声を張…
聖書日課 ルカによる福音書16章(新共同訳 新約pp.140-142) イエス・キリストは「金持ちとラザロ」と呼ばれる物語を語られた。この金持ちは、生前「いつも紫の衣や柔らかい麻布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮らして」いた(19節)。一方、ラザロは、「できものだ…
聖書日課 ルカによる福音書15章(新共同訳 新約pp.138-140) 「言っておくが、このように、悔い改める一人の罪人については、悔い改める必要のない九十九人の正しい人についてよりも大きな喜びが天にある」(7節)。 なくしていた物が見つかるというのは、嬉しい…
聖書日課 ルカによる福音書14章(新共同訳 新約pp.136-138) 「大勢の群衆が一緒について来たが、イエスは振り向いて言われた」(25節)。 公生涯の3年間、イエス・キリストの周りには、いつも大勢の人々が群がるように取り囲んでいた。しかし、その多くは、イエ…
聖書日課 ルカによる福音書13章(新共同訳 新約pp.134-136) 或る日、神殿で動物のいけにえを献げていたガリラヤの愛国主義者達が、ローマ総督ピラトの軍隊に殺害され、その血がいけにえに献げた動物の血と混じるという事件が起こった(1節)。人々は、殺された…
聖書日課 ルカによる福音書12章(新共同訳 新約pp.131-134) 私達は、いつも何かを恐れながら生きているのではないか。アダムとエバが善悪の知識の木の果実を取って食べた時から、人は人の目を恐れて自分を隠し、また主なる神の目を恐れて隠れるようになった(…
聖書日課 ルカによる福音書11章(新共同訳 新約pp.127-130) イエス・キリストの宣教活動というと、多くの病人を癒し、大きな奇跡を行い、沢山の教えを宣べ伝えたことに目が向かいがちである。しかし、もう一つ、決して忘れてならないことがある。それは〈祈り…
聖書日課 ルカによる福音書10章(新共同訳 新約pp.125-127) エルサレムの南東約3kmの所に、ベタニアという小さな村があった。そこには、ラザロという兄弟、マルタとマリアという二人の姉妹が住む家があった。イエス・キリストは、時折その家を訪れて休息をと…
聖書日課 ルカによる福音書9章(新共同訳 新約pp.121-125) 「イエスは、天に上げられる時期が近づくと、エルサレムに向かう決意を固められた」(51節) 9章は、本書の節目の章の一つである。ペトロの信仰告白(20節)を聞いたイエス・キリストが、3年に及ぶガリラ…
聖書日課 ルカによる福音書8章(新共同訳 新約pp.117-121) 或る日、イエス・キリストの母マリアと兄弟達が、イエス・キリストのところにやって来た(19節)。その頃世間では、イエス・キリストについて「あの男は気が変になっている」という噂が広がっていたた…
聖書日課 ルカによる福音書7章(新共同訳 新約pp.114-117) 「さて、あるファリサイ派の人が、一緒に食事をしてほしいと願ったので、イエスはその家に入って食事の席に着かれた。この町に一人の罪深い女がいた。イエスがファリサイ派の人の家に入って食事の席…
聖書日課 ルカによる福音書6章(新共同訳 新約pp.111-114) 「しかし、わたしの言葉を聞いているあなたがたに言っておく。敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい」(27節)。 これは非常に有名な教えである。しかし、これほど実行の難しい教えもない。果…
聖書日課 ルカによる福音書5章(新共同訳 新約pp.109-111) 「シモンの仲間、ゼベダイの子のヤコブもヨハネも同様だった。すると、イエスはシモンに言われた。『恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる漁師になる。』そこで、彼らは舟を陸に引き上げ…
聖書日課 ルカによる福音書4章(新共同訳 新約pp.107-109) イエス・キリストは、ガリラヤの町々を巡回して福音を説き続けた(14~15節)。一見すると、それは他の律法の教師達と同じようであった。しかし、人々は、その教えに非常に驚いた。何故なら、イエス・…
聖書日課 ルカによる福音書3章(新共同訳 新約pp.105-106) バプテスマのヨハネがヨルダン川でバプテスマを授けていた時、人々は、このヨハネこそ自分達が待ち望んでいたメシアではないかと考えるようになった(15節)。それを知ったヨハネは次のように言った。 …
聖書日課 ルカによる福音書2章(新共同訳 新約pp.102-105) ルカによる福音書の1~2章には、イエス・キリストや洗礼者ヨハネの誕生にまつわる出来事が沢山記されている。今日はその中から、イエス・キリストの少年時代のエピソードを取り上げたい。 それは、イ…
聖書日課 ルカによる福音書1章(新共同訳 新約pp.99-102) 今日からルカによる福音書を読んでいく。この福音書には、冒頭に「献呈の言葉」が記されている。そこから、著者ルカがテオフィロという人物に献呈するために書いた文書であることが分かる(3節)。 それ…