聖書日課 レビ記
聖書日課 レビ記27章(新共同訳 旧約pp.207-209) (1) 人に対する誓願(1〜8節) 聖徒は、むやみに誓願してはならず、もし誓願したなら、必ず守らなければならない。イスラエルの民が「終身誓願に相当する代価を、満願の献げ物として主にささげる場合」(2節)、そ…
聖書日課 レビ記26章(新共同訳 旧約pp.205-207) (1) 偶像を造ってはならない(1〜2節) 〈私の人生の主人は誰か〉という問いは、信仰生活で最も根本的で大切な問いである。主なる神がイスラエルの民に命じられたことのうち、最も大切な戒めの一つは「偶像を造…
聖書日課 レビ記25章(新共同訳 旧約pp.202-205) (1) 安息の年(1〜7節) 主なる神の創造の秩序には「安息」が含まれている。地であれ、動物であれ、人間であれ、必ず一定の「安息」が必要である。主なる神は、カナンの地に「入ったならば、主の安息をその土地…
聖書日課 レビ記24章(新共同訳 旧約pp.201-202) 神の箱が置かれていた至聖所の入り口にかけられた「垂れ幕の手前」(3節)には、「純金の燭台の上に」純粋なオリーブ油が注がれた「ともし火皿」が置かれていた(4節)。 「主はモーセに仰せになった。イスラエル…
聖書日課 レビ記23章(新共同訳 旧約pp.198-200) 23章には、イスラエルの民が守るべきいくつかの祝祭日が記されている。それは、「安息日」(3節)、「主の過越」(5節)、「除酵祭」(6節)、「初穂」(10節)と新穀祭(七週の祭)、「角笛を吹き鳴」らす日(24節)、「…
聖書日課 レビ記22章(新共同訳 旧約pp.196-198) 22章には、主なる神への献げ物についての注意が記されている。 「主はモーセに仰せになった。アロンとその子らおよびイスラエルのすべての人々に告げてこう言いなさい。イスラエルの家の人であれ、イスラエル…
聖書日課 レビ記21章(新共同訳 旧約pp.195-196) 21章には、祭司の葬儀と結婚などについての制限が記されている。 それによると、祭司は身近な家族以外の葬儀に参列することが許されておらず、また、結婚相手についても制限が加えられている。更に、大祭司の…
聖書日課 レビ記20章(新共同訳 旧約pp.193-195) 旧約聖書を読んでいると、とても厳しいと思われる箇所に出会う。レビ記20章もその一つである。新共同訳の見出しは〈死刑に関する規定〉で、内容的には、18~19章に記されている規定の中から、死刑に相当する行…
聖書日課 レビ記19章(新共同訳 旧約pp.191-193) 19章には〈聖なる者となれ〉という見出しが付いている。私達が「聖なる者」として生きることを、主なる神は願い、求めておられる。それは、主なる神ご自身が「聖なる者」だからである。 「主はモーセに仰せに…
聖書日課 レビ記18章(新共同訳 旧約pp.190-191) レビ記18章には〈いとうべき性関係〉という見出しが記されている。ここでは、エジプトやカナンに住む人々が行っていた性的風習が禁じられている。 内容的には、肉親の女性との性関係(近親相姦)(6~18節)、生理…
聖書日課 レビ記17章(新共同訳 旧約pp.189-190) ユダヤ人は、全ての食物から、血を徹底的に取り除くように細心の注意を払っている。それは次の律法の教えを今でも厳格に守っているからである。 「イスラエルの家の者であれ、彼らのもとに寄留する者であれ、…
聖書日課 レビ記16章(新共同訳 旧約pp.186-188) 「第七の月の十日」(29節)、イスラエルでは「年に一度」(34節)の一大イベントが行われる。それは〈贖罪日〉と呼ばれ、大祭司が幕屋の「垂れ幕の奥の至聖所に入り」(2節)、全イスラエルの「罪の贖いの儀式」(34…
聖書日課 レビ記15章(新共同訳 旧約pp.185-186) 15章は、男女の漏出による汚れと清めについての規定が記されている。どのような場合に汚れが生じ、どのようにして清められるかについて詳細に指示されている。これもまた、13章からの医学的・衛生的な面からの…
聖書日課 レビ記14章(新共同訳 旧約pp.182-185) 13~14章にかけて「皮膚病」や「湿疹」などに関する「汚れと清めの宣告の時についての指示」が記されている。興味深いのは、人間の病気に関連して、「衣服と家屋のかび」についても規定されていることである。…
聖書日課 レビ記13章(新共同訳 旧約pp.179-182) 本章には、祭司が皮膚病に関する診断をするための規定が記されている。診断の結果、重い皮膚病であることが分かれば、祭司はその人に「あなたは汚れている」と宣告した。それに対し、患者は「衣服を裂き、髪を…
聖書日課 レビ記12章(新共同訳 旧約p.179) 12章は、新共同訳では〈出産についての規定〉という見出しが付けられている。 「主はモーセに仰せになった。イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。妊娠して男児を出産したとき、産婦は月経による汚れの日数と同…
聖書日課 レビ記11章(新共同訳 旧約pp.177-179) レビ記11章には、清い動物と汚れた動物に関する規定が記されている。 地上の生き物(1~8節)、水中の生き物(9~12節)、空中の生き物(13~19節)、昆虫(20~28節)、爬虫類(29~38節)など、それぞれの種類に応じて…
聖書日課 レビ記10章(新共同訳 旧約pp.175-177) 恐ろしい事件が起こった。「アロンの子のナダブとアビフ」が、幕屋で「主の御前から」出た「火」によって焼死した。それは、彼らが主の「規定に反した炭火」を「入れ、その上に香をたいて主の御前にささげた」…
聖書日課 レビ記9章(新共同訳 旧約pp.174-175) 遂に、幕屋での最初の祭儀が大祭司アロンによって開始された。イスラエルの民は、これまで、主によって選ばれた技術者を中心に、民全員が熱心にささげ、仕えながら、幕屋の完成を待ち望んでいたに違いない。 「…
聖書日課 レビ記8章(新共同訳 旧約pp.172-174) 8章では「アロンとその子ら」の祭司任職式について記されている。「任職式」は、「モーセを通して主が命じられた」教えに従って、「七日にわた」って執り行われた。 「あなたたちは七日にわたる任職の期間が完…
聖書日課 レビ記7章(新共同訳 旧約pp.170-172) レビ記の1章から7章にかけて、イスラエルの人々が幕屋でささげる献げ物についての規定が記されていた。 「以上は焼き尽くす献げ物、穀物の献げ物、贖罪の献げ物、賠償の献げ物、任職の献げ物、和解の献げ物につ…
聖書日課 レビ記6章(新共同訳 旧約pp.169-170) 6章には、これまで記されてきた各種の献げ物の規定の施行細則が記されている。 その始めにあるのが、「焼き尽くす献げ物」についての細則である。それによると、「焼き尽くす献げ物」は、「祭壇の炉の上に夜通…
聖書日課 レビ記5章(新共同訳 旧約pp.167-169) 5章は、前半が「贖罪の献げ物」の続き、後半14節からは、「賠償の献げ物」についての規定である。 「贖罪の献げ物」と「賠償の献げ物」は、どちらも罪の贖いと赦しに関するものである。しかし、「贖罪の献げ物…
聖書日課 レビ記4章(新共同訳 旧約pp.165-167) 4章では、贖罪の献げ物についての規定が記されている。 「主はモーセに仰せになった。イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。これは過って主の戒めに違反し、禁じられていることをしてそれを一つでも破った…
聖書日課 レビ記3章(新共同訳 旧約p.165) 3つ目の献げ物は「和解の献げ物」である。 「献げ物を和解の献げ物とするときは、牛であれば、雄であれ雌であれ、無傷の牛を主にささげる。奉納者が献げ物とする牛の頭に手を置き、臨在の幕屋の入り口で屠ると、アロ…
聖書日課 レビ記2章(新共同訳 旧約p.164) 2章には「穀物の献げ物」に関する規定が記されている。 「穀物の献げ物を主にささげるときは、上等の小麦粉を献げ物としなさい。奉納者がそれにオリーブ油を注ぎ、更に乳香を載せ、アロンの子らである祭司たちのもと…
聖書日課 レビ記1章(新共同訳 旧約p.163) レビ記は、敬遠されがちな書物かも知れない。「レビ記を愛読しています」という人は少ないのではないか。それは、レビ記が、創世記のような物語ではなく、いけにえや儀式に関する細かな規定が書かれている書物だから…