聖書日課 雅歌
聖書日課 雅歌8章(新共同訳 旧約pp.1057-1059) 最終章である本章には、「歌の中の歌」と呼ばれた雅歌の真骨頂とも言うべき言葉が記されている。 恋するおとめは若者に言った。 「りんごの木の下で/わたしはあなたを呼びさましましょう。あなたの母もここで…
聖書日課 雅歌7章(新共同訳 旧約pp.1056-1057) 7章は、前半(2節~10節前半)が「おとめ」に対する若者の愛と賛美の歌、後半(10節後半~14節)がそれに答えての若者に対する「おとめ」の愛の告白の歌となっている。 「それはわたしの恋しい人へ滑らかに流れ/眠…
聖書日課 雅歌6章(新共同訳 旧約pp.1055-1056) 4章には、若者からおとめに向けての愛の告白の言葉が記されていたが、6章には、それと少し違った表現が見られる。 「恋人よ、あなたはティルツァのように美しく/エルサレムのように麗しく/旗を掲げた軍勢のよ…
聖書日課 雅歌5章(新共同訳 旧約pp.1054-1055) 夜、おとめの家に若者が訪れ、「戸をたたいて」「開けておくれ」と呼びかけた。ところが、おとめは既に床の中におり、若者の来訪に胸が「高鳴り」つつも(4節)、戸を開けるのを躊躇っていた。そして、ようやくお…
聖書日課 雅歌4章(新共同訳 旧約pp.1052-1054) 2章から3章にかけては、「おとめの歌」が詠われていたが、4章では「若者の歌」として、男性から女性に向けての愛の賛歌が詠われている。 「恋人よ、あなたは美しい。あなたは美しく、その目は鳩のよう/ベール…
聖書日課 雅歌3章(新共同訳 旧約pp.1051-1052) 「恋い慕う人」のことを想うと、すぐにでも会いたい気持ちで一杯になり、尚更眠れなくなってしまう…恋するおとめの熱い思いが伝わってきて、読んでいるだけで気恥ずかしくなってくる。そのような熱い思いに駆ら…
聖書日課 雅歌2章(新共同訳 旧約pp.1050-1051) 7節の言葉は、3章5節、8章4節にも繰り返されており、雅歌を読み解くキーワードの一つである。 「ぶどうのお菓子でわたしを養い/りんごで力づけてください。わたしは恋に病んでいますから。あの人が左の腕をわ…
聖書日課 雅歌1章(新共同訳 旧約pp.1049-1050) 今日から雅歌を読んでいく。雅歌は「歌の中の歌」と言われる書であるが、内容は読めばすぐに分かるように、男女の恋愛を歌ったものである。「そのような書がどうして聖書の中に入れられたのか?」と不思議に思わ…