2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧
聖書日課 マタイによる福音書12章(新共同訳 新約pp.21-24) 12章には、「ファリサイ派の人々」が、イエス・キリストと弟子達の言動に対して様々な論争を仕掛けてきたことが記されている。その一つに「安息日」に関する論争があった。 「安息日」は、十戒の中…
聖書日課 マタイによる福音書11章(新共同訳 新約pp.19-21) バプテスマのヨハネが現れて、人々に悔い改めを説いた。しかし、多くの人々は、ヨハネの言葉に耳を傾けることもなく、却って「あれは悪霊に取りつかれている」とヨハネを批判した(18節)。 次に、イ…
聖書日課 マタイによる福音書10章(新共同訳 新約pp.17-19) イエス・キリストの宣教活動の中で、癒しや悪霊追い出しと共に、大切な働きであったのは、「弟子」をつくることである。10章では、イエス・キリストが「十二人の弟子」を選んで(1~4節)、彼らを「派…
聖書日課 マタイによる福音書9章(新共同訳 新約pp.15-17) 9章にも、イエス・キリストの癒しの出来事が沢山記されている。しかし、8章との明らかな違いは、そこにイエス・キリストの言動を批判し、反対する人々が現れたことである。イエス・キリストの評判が…
聖書日課 マタイによる福音書8章(新共同訳 新約pp.13-14) 8章には、イエス・キリストの癒しの出来事が沢山記されている。尤も、それは本章に限ったことではない。4つの福音書の中にはイエス・キリストの宣教活動が記されているが、その3分の2は、病の癒しと…
聖書日課 マタイによる福音書7章(新共同訳 新約pp.11-12) 7章は山上の説教の最後の章である。イエス・キリストは、幾つかの非常に積極的な勧めをもって宣教を締め括っている。 「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門…
聖書日課 マタイによる福音書6章(新共同訳 新約pp.9-11) 6章の前半では、信仰の行為として、「施し」(1~4節)、「祈り」(5~15節)、「断食」(16~18節)について教えられている。これらに共通して教えられているのは、「人に見てもらおう」として行うのか、そ…
聖書日課 マタイによる福音書5章(新共同訳 新約pp.6-9) マタイによる福音書の特徴の一つは、イエス・キリストの宣教が沢山記されていることである。その中でも最も有名なのが、〈山上の説教〉と呼ばれる5~7章にわたる教えである。そして、この宣教の最初に…
聖書日課 マタイによる福音書4章(新共同訳 新約pp.4-6) 4章では、いよいよイエス・キリストが、ガリラヤで本格的な宣教活動を始められる。すると、イエス・キリストの評判は瞬く間にガリラヤ中に広まり、遠くシリアにまで伝わっていった。そして、「大勢の群…
聖書日課 マタイによる福音書3章(新共同訳 新約pp.3-4) マタイは、1章から2章にかけてイエス・キリスト誕生の出来事を記してきたが、3章に入ると、一足飛びにイエス・キリストの公生涯の始めの出来事について記している。本章の前半ではバプテスマのヨハネの…
聖書日課 マタイによる福音書2章(新共同訳 新約pp.2-3) 生まれたばかりのイエス・キリストを「拝み」に、「占星術の学者たち」がはるばる「東の方からエルサレムに」やって来た(1節)。クリスマスのエピソードとして、とても有名な話である。 この旅は今日の…
聖書日課 マタイによる福音書1章(新共同訳 新約pp.1-2) 今日から新約聖書を読んでいく。新約聖書は「系図」から始まる。読み辛い名前が並んでいるので、いきなり躓く人もいるかも知れない。 しかし、旧約聖書を知っているなら、この「系図」に喜ぶ人も多いだ…
聖書日課 マラキ書3章(新共同訳 旧約pp.1499-1502) マラキ書と言えば、〈十一献金〉を思い浮かべるキリスト者が沢山いるだろう。それは、「立ち帰れ」という主なる神の悔い改めの勧告に関連して教えられている。 主なる神の掟を離れ、それを守ろうとしない人…
聖書日課 マラキ書2章(新共同訳 旧約pp.1497-1499) 「あなたたちは、自分の語る言葉によって/主を疲れさせている。それなのに、あなたたちは言う/どのように疲れさせたのですか、と」(17節)。 人間の語る言葉が、天地を造られた主なる神を「疲れさせ」るな…
聖書日課 マラキ書1章(新共同訳 旧約pp.1496-1497) 神殿再建から長い年月が経過した。しかし、人々の生活は一向に良くならず、貧富の差も次第に大きくなり、社会には不正や悪が蔓延るようになっていた。そのような中、以前は熱心に主に仕えた人々の信仰も次…
聖書日課 ゼカリヤ書14章(新共同訳 旧約pp.1493-1495) ゼカリヤ書は、「その日」と呼ばれる勝利と希望の日を指し示して終わる。「その日」は、光に溢れる日であり(7節)、命の泉が湧き出る日であり(8節)、主が「地上のすべてを治める王となられる」日である(9…
聖書日課 ゼカリヤ書13章(新共同訳 旧約p.1493) 前章に続き、終末におけるイスラエルの救いと勝利の預言が語られている。「罪と汚れを洗い清める一つの泉が開かれる」とは(1節)、イエス・キリストの十字架の御業によって、救いの道、即ち「罪」の赦しと永遠…
聖書日課 ゼカリヤ書12章(新共同訳 旧約pp.1492-1493) ゼカリヤ書の最後の3章(12~14章)は、終末における「エルサレム」の救いと勝利と清めを語る励ましのメッセージである。ここでは、「その日」という言葉が何度も語られることによって、終末におけるイス…
聖書日課 ゼカリヤ書11章(新共同訳 旧約pp.1491-1492) 大祭司ヨシュアと総督ゼルバベルらの指導によって神殿が再建され、民はしばらくは信仰に燃えていた。しかし、指導者がいなくなると、次第に真実の信仰から離れ、形式や儀式だけの信仰に陥っていった。 …
聖書日課 ゼカリヤ書10章(新共同訳 旧約pp.1490-1491) 情報化社会と言われる現代、私達の周りには、とても把握しきれない多くの情報が毎日飛び交っている。その中には、私達に幸せをもたらすかのようなコマーシャルや宣伝文句が溢れている。しかし、それで人…
聖書日課 ゼカリヤ書9章(新共同訳 旧約pp.1488-1490) ゼカリヤ書は9章から第二部に入る。ここ(9~14章)には詩文形式による2つの預言が記されているが、ゼカリヤの晩年に記されたものと思われる。 新しい神殿がようやく完成した。しかし、人々の現実の生活に…