聖書日課 民数記
聖書日課 民数記36章(新共同訳 旧約pp.277-278) 「嗣業の土地」の割り当てにあたって、家の後継ぎである男子がいないため、娘たちが「他の部族のイスラエル人のだれかと結婚」したら、「娘たちの嗣業の土地」は「先祖の嗣業の土地から削られ、嫁いだ先の部族…
聖書日課 民数記35章(新共同訳 旧約pp.275-277) イスラエルの各部族には嗣業の地(相続地)が割り振られたが、レビ人にはなかった。主なる神への務めがレビ人の〈嗣業〉だからである。そのような彼らが住む町々について35章に記されている。 カナンの地域全体…
聖書日課 民数記33章(新共同訳 旧約pp.272-274) カナンの地に入ろうとする前に、モーセは今までの歩みを振り返っている。「エジプトの国を出」て今日に至る「旅程をたど」りながらも(1節)、モーセは前を見つめていた。約束の地に入ってからのことである。 約…
聖書日課 民数記32章(新共同訳 旧約pp.270-272) イスラエルの部族の内の「ルベン」族と「ガド」族は、現在寄留している「ヤゼルとギレアドの地方」を自分達の嗣業の地(相続地)として確定して欲しいと「モーセと祭司エルアザルおよび共同体の指導者」に願い出…
聖書日課 民数記31章(新共同訳 旧約pp.266-267) かつてミディアン人の娘がイスラエルの男子と姦淫し、彼女達が信奉していた「ペオルのバアル」の偶像礼拝をイスラエルに持ち込んだ。このため、主なる神の御怒りがイスラエルの人々にくだり、姦淫と偶像礼拝に…
聖書日課 民数記30章(新共同訳 旧約pp.266-267) 律法は、主なる神に誓ったことは成し遂げるよう命じている。しかし、不用意な誓いは慎むべきである。 「人が主に誓願を立てるか、物断ちの誓いをするならば、その言葉を破ってはならない。すべて、口にしたと…
聖書日課 民数記29章(新共同訳 旧約pp.264-266) イスラエルの例祭は大きく二つに分けられる。春の祭りと秋の祭りである。先の28章は春の祭りに関する規定である。それに対し、29章は秋の祭りに関する規定である。但し、祭りの名前が記されていない。 「第七…
聖書日課 民数記27章(新共同訳 旧約pp.261-262) 40年の荒れ野の旅を終え、イスラエルはこれから約束の地カナンに入ろうとしていた。しかし、モーセの任務はここまでであった。先のメリバ事件における失敗の故に、主なる神は、モーセが率いて約束の地に入るこ…
聖書日課 民数記26章(新共同訳 旧約pp.258-261) 1章では「二十歳以上の男子を氏族ごとに、家系に従って一人一人点呼し、戸籍登録」が行われた(18節)。「登録された者の総計は六十万三千五百五十人であった」(46節)。 それから40年後、荒れ野の旅路の終わりに…
聖書日課 民数記25章(新共同訳 旧約pp.257-258) イスラエルに忌まわしい事件が引き起こされた。「イスラエルがシティムに滞在していたとき、民はモアブの娘たちに従って背信の行為をし始めた」のである(1節)。この「背信の行為」とは男女の肉体関係のことで…
聖書日課 民数記24章(新共同訳 旧約pp.255-257) バラク王は、場所を変えてイスラエルを見れば呪うべき弱点が発見出来るのではないかと考え、預言者バラムを「荒れ果てた地を見下ろすペオルの頂」に連れて行った(23章28節)。しかし、そこでも主なる神がお与え…
聖書日課 民数記23章(新共同訳 旧約pp.251-253) バラムはバラク王の要請に従ってモアブにやって来た。そこでバラク王は、イスラエルの宿営の一端を眺めることの出来る丘にバラムを連れて行き、そこでイスラエルを呪うよう要請した。 しかし、主なる神がバラ…
聖書日課 民数記22章(新共同訳 旧約pp.251-253) イスラエルの民は死海(「塩の海」(34章3節))の東側を北上し、カナンの東側から約束の地に入って行くことを計画していた。 それに対し、アモリ人の王シホンは彼らの行く手を阻むために闘いを挑んできた。しかし…
聖書日課 民数記21章(新共同訳 旧約pp.248-250) 先の20章ではツィンの荒れ野のカデシュにおける出来事が記されていた。カデシュを北上すればすぐにカナンの地である。しかし、エドムの王は軍を派兵してイスラエルの通過を拒絶した。 そこで、イスラエルは進…
聖書日課 民数記20章(新共同訳 旧約pp.247-248) 荒れ野で「共同体に飲ませる水がなかった」。人々は「徒党を組んで」水不足をモーセとアロンに訴えると共に、このような荒れ野に導いた彼らを責めた(2節)。 「同胞が主の御前で死んだとき、我々も一緒に死に絶…
聖書日課 民数記19章(新共同訳 旧約pp.245-246) 律法では「どのような人の死体であれ、それに触れた者は七日の間汚れる」とされており(11節)、その清めのための方法がレビ記で詳しく述べられている。にもかかわらず、民数記で再度述べられているのは、先のコ…
聖書日課 民数記18章(新共同訳 旧約pp.243-245) アロンの杖にしるしが現れたことにより、アロンとその子らは「祭司職に関する罪責を負」い(1節)、「レビ族の者たち」は「身近な助け手」として「幕屋全般の務めを果たす」ことが明確に示された(2~3節)。そこ…
聖書日課 民数記17章(新共同訳 旧約pp.242-243) 何故アロンが大祭司であり、「アロンの子孫以外の者が主の御前に近づき、香をささげてはならない」のか(5節)。何故アロン家以外のレビ人は幕屋の奉仕者なのか。この疑問に主なる神自ら応えて下さった。 勿論、…
聖書日課 民数記16章(新共同訳 旧約pp.240-241) (1) ダタンとアビラムの反逆(12~14節) 「エリアブの子であるダタンとアビラム」は、コラと共にモーセに反逆し、モーセの呼び出しにも応じなかった(12節)。彼らは、自分達が約束の地カナンに入り、「嗣業」と…
聖書日課 民数記15章(新共同訳 旧約pp.237-239) (1) 共同体の罪とそれに対する贖い(22~26節) イスラエルの民が約束の地できよく生きるためには、あらゆる罪からきよめられなければならなかった。主なる神はイスラエルの民に、「過ちを犯し」、「主がモーセ…
聖書日課 民数記14章(新共同訳 旧約pp.235-237) (1) イスラエルの民に対する主なる神の裁き(26~35節) 主なる神はイスラエルの民に「わたしはお前たちが言っていることを耳にしたが、そのとおり、お前たちに対して必ず行う」と語られた(28節)。カナン偵察の…
聖書日課 民数記13章(新共同訳 旧約pp.233-235) (1) 偵察隊の報告(25~29節) 偵察隊は、40日間カナンの地を偵察した後(25節)、「パランの荒れ野のカデシュにいるモーセ、アロンおよびイスラエルの人々の共同体全体のもとに」戻って来た(26節)。彼らはモーセ…
聖書日課 民数記12章(新共同訳 旧約pp.232-233) (1) モーセに対するミリアムとアロンの妬み(1~3節) 民の不平に続いて、モーセが直面したのは、自分の身内からの非難であった。ミリアムとアロンは、モーセの姉、兄であり、イスラエルの主要な指導者であった…
聖書日課 民数記11章(新共同訳 旧約pp.230-232) (1) モーセの訴え(10~15節) 指導者は孤独である。人知れず重い責任に苦しみ、また自分の無力さを痛感させられることがある。 イスラエルの民は「誰か肉を食べさせてくれないものか」と呟いた(4節)。モーセは…
聖書日課 民数記10章(新共同訳 旧約pp.229-230) (1) 二本の銀のラッパ(1~7節) 主なる神は万物を秩序をもって創造された。それ故、イスラエルの民の中にも秩序を立てられる。 イスラエルの民が荒れ野の旅を始める前に、主なる神は「銀のラッパを二本作りなさ…
聖書日課 民数記9章(新共同訳 旧約pp.227-228) (1) 2回目の過越祭(1~4節) 「エジプトの国を出た翌年の第一の月」、主なる神は「シナイの荒れ野」でモーセに(1節)、「イスラエルの人々は定められた時に過越祭を祝わねばならない」と命じられた(2節)。 過越祭…
聖書日課 民数記8章(新共同訳 旧約pp.226-227) (1) 燭台のともし火皿(1~4節) 主なる神はモーセを通して(1節)、「燭台」に「七つのともし火」を載せ(2節)、臨在の幕屋を明るく照らすよう祭司アロンに命じられた。臨在の幕屋には窓がなかったので、ともし火が…
聖書日課 民数記7章(新共同訳 旧約pp.222-226) (1) 主なる神に属するものの聖別(1~3節) 主なる神に属するものは聖別しなければならない。モーセは「幕屋を建て終わった日」に、「幕屋とそのすべての祭具、祭壇とそのすべての祭具」に「油を注いで聖別した」…
聖書日課 民数記6章(新共同訳 旧約pp.220-222) (1) ナジル人の誓願(1~5節) ナジル人は「男であれ、女であれ、特別の誓願を立て、主に献身し」た者である(2節)。誓願の理由は、主なる神に対する愛であり、感謝である。イスラエルの民は誰でもナジル人となる…
聖書日課 民数記5章(新共同訳 旧約pp.218-220) (1) 主なる神の御前で隠し事は出来ない(11~21節) 姦淫は夫婦関係を破壊する行為である。配偶者の不倫を疑い始めると、夫婦の信頼関係は忽ち崩れてしまう。しかも、それは結婚している男女の間の道徳的問題に留…