聖書日課 レビ記18章(新共同訳 旧約pp.190-191)
レビ記18章には〈いとうべき性関係〉という見出しが記されている。ここでは、エジプトやカナンに住む人々が行っていた性的風習が禁じられている。
内容的には、肉親の女性との性関係(近親相姦)(6~18節)、生理中の女性との性関係(19節)、姦淫(20節)、男色(22節)、獣姦(23節)などが禁止されている(21節にある「自分の子を」「火の中を通らせてモレク神にささげ」るという行為は、異教の神礼拝において行われていた忌むべき行為である)。
「女と寝るように男と寝てはならない。それは忌むべきことである。動物と寝て交わり、汚れてはならない。女も動物の前に立って、それと交わってはならない。それは道を外れたことである。あなたたちは以上のいかなる性行為によっても、身を汚してはならない。これらはすべて、あなたたちの前からわたしが追放しようとしている国々が行って、身を汚していることである。これらの行為によってこの土地は汚され、わたしはこの地をその罪のゆえに罰し、この地はそこに住む者を吐き出したのである。あなたたちはわたしの掟と法とを守り、土地に生まれた者であろうと、あなたたちのもとに寄留する者であろうと、以上に挙げたいとうべきことを一切してはならない」(22~26節)。
これらの性的行為は、父、兄弟、姉妹、自分自身など、必ず誰かを「辱める」ものであり、主なる神の忌み嫌う罪であるとされている。考えてみれば、これらの中で、誰からも正しい行為と見なされているものは、性の混乱した現代社会においてさえ一つもない。〈性の多様性〉の名の下に何でもありのようなこの時代においても、不倫や近親相姦や獣姦を積極的に肯定する人がいないのは、表面上は何とか保たれている倫理観と言えるも知れない。
ところで、このような禁止条項を読む時に是非心に留めておきたいことが二つある。一つは、人間の性そのものが禁止されているわけではないということである。性は主なる神が与えられた祝福であり(創世記1章28節)、結婚関係の中で営まれる喜びである。
もう一つは、律法は全て「これらを行う人」が「命を得る」ために与えられているということである(5節)。裏を返せば、私達を死と滅びから守るために与えられている。
私達は「~してはならない」と言われると、束縛されているように思いがちである。しかし、主なる神は私達が「命を得」て幸せに生きることを願っておられる。勘違いしないようにしたい。
西原新生バプテスト教会
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