2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧
聖書日課 詩編126編(新共同訳 旧約p.971) バビロンから、イスラエルの人々が再びエルサレムに帰って来る! …それは、殆ど夢を見るかのような出来事であったに違いない。 「【都に上る歌。】主がシオンの捕われ人を連れ帰られると聞いて/わたしたちは夢を見て…
聖書日課 詩編125編(新共同訳 旧約pp.970-971) 主なる神への信仰は、私達を雄大な「山々」のように「揺らぐこと」のない者とさせる。それは、「エルサレム」が「山々」に囲まれた堅固な都であるように、主が「御自分の民を囲んでいてくださる」からである。 …
聖書日課 詩編124編(新共同訳 旧約p.970) かつて詩人は、敵が「仕掛け」た罠にはまり、危うく「敵の餌食」にされるような目に遭った。しかし、危機一髪のところで、「網は破られ」、「逃れ出」ることが出来た。それは主が彼の「味方」となって下さったからで…
聖書日課 詩編123編(新共同訳 旧約pp.969-970) 「都に上る歌」の4番目となる第123編は、短いながらも、緊迫した状況における信仰者の姿を見事に描き出している。 「わたしたちを憐れんでください。主よ、わたしたちを憐れんでください。わたしたちはあまりに…
聖書日課 詩編122編(新共同訳 旧約p.969) 3番目の「都に上る歌」である122編には、遂に巡礼の旅の目的地である都「エルサレム」に到着した詩人の喜びが歌われている。 「【都に上る歌。ダビデの詩。】主の家に行こう、と人々が言ったとき/わたしはうれしか…
2023年6月25日(日) 聖霊降臨節第5主日○礼拝プログラム招詞 使徒言行録1章8節讃美 61(かがやくみとのよ、汝が戸をひらけ)交読 イザヤ書19章16~25節(新共同訳 旧約pp.1089-1090)主の祈り聖書拝読 ローマの信徒への手紙15章14~21節(新共同訳 新約pp.295-296)…
聖書日課 詩編121編(新共同訳 旧約pp.968-969) 或る神学者が、この第121編について、聖書の中には解説しない方がいい箇所があるが、この詩はその一つであると書いていた。この詩は、本文そのものが全てを語り尽くしているというのである。だから、今日は、こ…
聖書日課 詩編120編(新共同訳 旧約p.968) 本編から134編までの詩には、「都に上る歌」という表題が付けられている。これには幾つかの説があるが、エルサレムで行われる三大祭に、人々が国内外から詣でる時に歌われた詩であると思われる。 「【都に上る歌。】…
聖書日課 詩編119編169~176節(新共同訳 旧約p.968) 119編最後の段落は、主なる神の「御言葉」への「賛美」と導きと「救い」を求める「嘆願」の祈りをもって終わっている。 「(タウ)主よ、わたしの叫びが御前に届きますように。御言葉をあるがままに理解させ…
聖書日課 詩編119編161~168節(新共同訳 旧約pp.967-968) 真に「恐れる」ものは何か? 信仰にとって、これは非常に重要な問題である。主なる神を信じるというのは、主なる神を「恐れる」ということがあってこそ、真実なものとなる。 「(シン)地位ある人々が理…
聖書日課 詩編119編153~160節(新共同訳 旧約p.967) 迫り来る迫害と「苦しみ」の中で、詩人は主なる神の「助け」と「救い」を必死に願い求めた。その中で、詩人は3度も繰り返し「命を得させてください」と主なる神に祈っている。これは、いかにその迫害が激…
聖書日課 詩編119編145~152節(新共同訳 旧約pp.966-967) この段落には、内容的に並列する節が随所に見られるが、それによって詩人の思いが、より深く、より強く迫って来る。 「(コフ)心を尽くして呼び求めます。主よ、わたしに答えてください。わたしはあな…
聖書日課 詩編119編137~144節(新共同訳 旧約p.966) この段落にも、主なる神の御言葉に対する詩人の熱く激しい思いが表されている。 「(ツァデ)主よ、あなたは正しく/あなたの裁きはまっすぐです。あなたは定めを与えられました。それはまことに正しく確か…
聖書日課 詩編119編129~136節(新共同訳 旧約pp.965-966) この段落では、まず主の「御言葉」への賛辞と「渇望」が語られている。 「(ペー)あなたの定めは驚くべきものです。わたしの魂はそれを守ります。御言葉が開かれると光が射し出で/無知な者にも理解を…
聖書日課 詩編119編121~128節(新共同訳 旧約p.965) 人間の常識としては、誰かの「保証人」になるというのは、災難が降りかかることになるかも知れない危険な行為である。箴言にもこう書かれている。 「他国の者の保証人となれば災難がふりかかる。手を打っ…
聖書日課 詩編119編113~120節(新共同訳 旧約p.965) 「律法」、「御言葉」、「戒め」、「仰せ」、「掟」、「定め」、「裁き」、この段落にも、主なる神の御教えに対する詩人の一心な思いが表現されている。 「(サメク)心の分かれている者をわたしは憎みます…
聖書日課 詩編119編105~112節(新共同訳 旧約p.964) 私達は時々、自分がどこにいるのか、また、どこに向かって進んで行くべきかが分からず不安になるということがある。 しかし、暗い夜道も足下が明るければ安心して歩くことが出来、また現状は問題だらけで…
聖書日課 詩編119編97~104節(新共同訳 旧約p.964) これまで見てきたように、第119編は、主なる神とその戒めに対する愛と信頼に満ち溢れた詩である。しかし、その中でも、この段落は格別である。それは、冒頭に「わたしはあなたの律法を/どれほど愛している…
聖書日課 詩編119編81~88節(新共同訳 旧約p.963) 主なる神の律法に従おうとしない「傲慢な者」が、信仰者を「絶え果てさせよう」と「落とし穴を掘り」、「偽りをもって」「迫害」する…。教会の歴史の中で、絶えず繰り返されてきた現実である。 「(カフ)わた…
聖書日課 詩編119編73~80節(新共同訳 旧約pp.962-963) 前段同様、ここにも詩人が主なる神によって「苦しめられた」ことが記されている。それは詩人が迷いに陥ったための苦しみであった。その迷いは、主なる神の「戒め」に逆らう「傲慢な者」の「偽り」によ…
聖書日課 詩編119編65~72節(新共同訳 旧約p.962) 信仰者の人生にも、誘惑や迷いがある。この詩人も、主なる神の教えから「迷い出て」、「卑しめられ」る経験をした。しかし、主なる神の恵みは、そのような苦しみと辱めの中にさえも注がれていた。それは、こ…
聖書日課 詩編119編49~56節(新共同訳 旧約p.961) 「神に逆らう」「傲慢な者」から「甚だしく見下」され、「苦しみ」と「怒り」の中にある詩人は、主なる神が「御言葉」を「待ち望ませて」下さっていることを悟る。 「(ザイン)あなたの僕への御言葉を思い起…
聖書日課 詩編119編41~48節(新共同訳 旧約p.961) この時、詩人は、時の権力者或いは支配者から何らかの圧迫を受けていた。それによって、詩人は「辱め」られていた。そのような状況の中で、詩人は主なる神に向かって信仰の決意表明を行っている。 「(ワウ)…
聖書日課 詩編119編33~40節(新共同訳 旧約p.960) 詩人はひたすら主の「掟に従う道」を歩むことを願った。その「道を示し」、その道を「理解させ」、その「道にお導きください」と求めた。 「(ヘー)主よ、あなたの掟に従う道を示してください。最後までそれ…
聖書日課 詩編119編25~32節(新共同訳 旧約p.960) 25~32節は、罪の告白と悔い改めの詩である。「偽りの道」に陥った詩人の「魂は悲しんで涙を流し」、「塵」の中に「着いてい」た。 「(ダレト)わたしの魂は塵に着いています。御言葉によって、命を得させて…
聖書日課 詩編119編17~24節(新共同訳 旧約pp.959-960) 詩人は「傲慢な者」による「辱めと侮り」で苦しみの中にあった。彼らは「地位ある人々」でありながら、主なる神の「戒めから迷い出」て、詩人に対して謀を企てていた。 「(ギメル)あなたの僕のためにお…
聖書日課 詩編119編9~16節(新共同訳 旧約p.959) 「若者」とは、必ずしも年齢的に若い人のことではない。信仰経験が乏しく、霊的に未熟な者という意味である。経験不足で未熟な信仰者が、清い歩みを続けていくために第一に必要なものは何か? それは、主なる…
聖書日課 詩編119編1~8節(新共同訳 旧約pp.958-959) 第119編は、詩編の中で最も長い詩で、176節にも及ぶ。最も短い第117編が僅か2節しかなかったことと比べると、何と88倍もある。 その上、第119編は、ただ長いだけでなく、技巧的にも優れている。全体が22…