3番目の「都に上る歌」である122編には、遂に巡礼の旅の目的地である都「エルサレム」に到着した詩人の喜びが歌われている。
「【都に上る歌。ダビデの詩。】主の家に行こう、と人々が言ったとき/わたしはうれしかった。エルサレムよ、あなたの城門の中に/わたしたちの足は立っている。エルサレム、都として建てられた町。そこに、すべては結び合い/そこに、すべての部族、主の部族は上って来る。主の御名に感謝をささげるのはイスラエルの定め。そこにこそ、裁きの王座が/ダビデの家の王座が据えられている。エルサレムの平和を求めよう。『あなたを愛する人々に平安があるように。あなたの城壁のうちに平和があるように。あなたの城郭のうちに平安があるように。』わたしは言おう、わたしの兄弟、友のために。『あなたのうちに平和があるように。』わたしは願おう/わたしたちの神、主の家のために。『あなたに幸いがあるように』」(1~9節)。
詩人は、何故これほどまで「エルサレム」に惹かれるのだろうか。それは、「エルサレム」が「主の家」だからである。人々は、「エルサレム」の神殿で、主にまみえ、主を礼拝した。礼拝は、主の民にとって最大の喜びであり、「主の御名に感謝をささげるのはイスラエルの定め」だからである。
また、「エルサレム」は、「そこに、すべては結び合い、そこに、すべての部族、主の部族は上って来る」場所である。即ち、そこは主の民の故郷であり、神の民にとっての平和の象徴の場である。
それ故、詩人はそこで、「エルサレム」のため、主の民のために、「平和」と「幸い」を祈った。主の家とは、「平和」と「幸い」を願う祈りに満ちた所である。
「エルサレムの平和を求めよう。『あなたを愛する人々に平安があるように。あなたの城壁のうちに平和があるように。あなたの城郭のうちに平安があるように』」。
「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」(マタイによる福音書5章9節)。
西原新生バプテスト教会
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