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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 民数記25章

聖書日課 民数記25章(新共同訳 旧約pp.257-258)

 イスラエルに忌まわしい事件が引き起こされた。イスラエルがシティムに滞在していたとき、民はモアブの娘たちに従って背信の行為をし始めた」のである(1節)。この背信の行為」とは男女の肉体関係のことである。この時のことをパウロ「みだらなことをした者は、一日で二万三千人倒れて死にました」と記録している(コリントの信徒への手紙一10章8節)。民数記には「この災害で死んだ者は二万四千人であった」とあるが(9節)、別の日に死んだ一千人も含めてのことだろう。

 主なる神はこのことを激しく怒られた。それが単なる姦淫以上の問題だったからである。

 モアブの「娘たちは自分たちの神々に犠牲をささげる時に民を招き、民はその食事に加わって娘たちの神々を拝んだ」(2節)。娘たちの「神々」とはバアルのことで、こうしてイスラエルの中にペオルのバアル礼拝が持ち込まれた。

 以後、イスラエルはカナン地方一帯に深く根を張っていたバアル礼拝の誘惑に悩まされるようになる。

 バアル礼拝は豊穣の神々を祀るもので、そこでは神殿男娼や神殿娼婦との性的交わりが宗教儀式として行われていた。男女の交わりが命を生み出すのにあやかって、大地の豊かな産物に恵まれるようにと考えられたわけである。

 しかも、神殿儀式の名目でなされる姦淫によって生まれた幼児を、火で焼いて生贄として捧げるというおぞましい儀式もあった。ミディアン人は、このような悪をイスラエルにもたらすために、イスラエルの人々を「巧みに惑わし」た(18節)。モアブの娘たちをイスラエルに送り込み、男たちを色仕掛けで堕とし、偶像礼拝によって内部から滅ぼそうという巧妙な企みである。

 旧約版ハニートラップと言うべきこの企みは、預言者バラムによるものである。「ペオルの事件は、この女たちがバラムに唆され、イスラエルの人々を主に背かせて引き起こしたもので、そのために、主の共同体に災いがくだった」と記されている(31章16節)。

 イスラエルを呪うことは出来なかったけれども、彼らを堕落させ、主なる神の罰によって滅びに至らせようという計画である。バラムはこの企みをモアブの王バラクに授けたことで報酬を得た。

 ペトロはバラムを「正しい道から離れてさまよい歩き」「不義のもうけを好」んだ人物と評している(ペトロの手紙二2章15節)。バラムは、表向きは立派なことを語っても、その心は貪欲で、正しい道から外れた者の象徴となった。

 悪魔は最初色々な場所からイスラエルを見て、イスラエルを呪おうとした。しかし、死角がないと見るや、次は性的な誘惑をもって内部から滅ぼそうとした。この巧妙な企みに打ち勝つことが出来るのは〈聖霊による歩み〉しかない。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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