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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 民数記31章

聖書日課 民数記31章(新共同訳 旧約pp.266-267)

 かつてミディアン人の娘がイスラエルの男子と姦淫し、彼女達が信奉していた「ペオルのバアル」の偶像礼拝をイスラエルに持ち込んだ。このため、主なる神の御怒りがイスラエルの人々にくだり、姦淫と偶像礼拝に関わった民2万4千人が疫病によって死んでしまった(25章)。

 主なる神は時至って、この事件をもたらしたミディアン人を滅ぼすよう、イスラエルに命じられた(2節)。この戦争であの預言者「バラム」も剣で殺された(8節)。バラムは、イスラエルを呪って欲しいというバラク王の要請にも屈せず、自分は主なる神が祝福した者を呪うことは出来ないと主張し、イスラエルに対する祝福を預言した(23~24章)。

 しかし、先の「ペオルの事件」を画策したのは、このバラムであった(16節)。バラムは、表向きは主なる神に忠実な振りをしながら、時の権力者と癒着し、利益を得た邪悪な人物であった。ペトロはバラムを「不義のもうけを好」んだ人物と評している(ペトロの手紙二2章15節)。また、イエス・キリストは、彼のような生き方を「バラムの教え」と呼び、教会にバラムの教えが忍び込むことに対して注意を促している。

「しかし、あなたに対して少しばかり言うべきことがある。あなたのところには、バラムの教えを奉ずる者がいる。バラムは、イスラエルの子らの前につまずきとなるものを置くようにバラクに教えた。それは、彼らに偶像に献げた肉を食べさせ、みだらなことをさせるためだった」(ヨハネの黙示録2章14節)。

「バラムの教え」とはどのような生き方だろうか。

 バラムのように、主なる神にも王にも良い顔をしようとする生き方である。主なる神に仕え、富にも仕えようとする生き方である。両方手に入れられたら、これほど良いことはないと考えることである。

 しかし、イエス・キリストは次のように言われている。

「だれも、二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。あなたがたは、神と富とに仕えることはできない」(マタイによる福音書6章24節)。

 バラムは主なる神の御言葉を取り次ぐという天的な栄誉に与った。にもかかわらず、世俗の権威にも魅力を感じた。そのため、王と手を組んで世俗の権威を手にしようと画策した。

 中世のキリスト教会は「バラムの教え」に毒されていた。キリスト教は〈国教〉となり、教会は国と手を組んだ。天の権威だけでなく、国の持つ世俗の権力をも手中に収めた。

 このことによって、どれほど多くの神の子が、地上の王国が持つ世俗の富や権力に酔い痴れ、霊的姦淫を犯したことだろう。イエス・キリストがペルガモンの教会に言われたように、私達も「バラムの教え」に警戒すべきである。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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