聖書日課 雅歌3章(新共同訳 旧約pp.1051-1052)
「恋い慕う人」のことを想うと、すぐにでも会いたい気持ちで一杯になり、尚更眠れなくなってしまう…恋するおとめの熱い思いが伝わってきて、読んでいるだけで気恥ずかしくなってくる。そのような熱い思いに駆られた経験は、誰の人生にもあると思う。
「夜ごと、ふしどに恋い慕う人を求めても／求めても、見つかりません。起き出して町をめぐり／通りや広場をめぐって／恋い慕う人を求めよう。求めても、あの人は見つかりません。わたしが町をめぐる夜警に見つかりました。『わたしの恋い慕う人を見かけましたか。』彼らに別れるとすぐに／恋い慕う人が見つかりました。つかまえました、もう離しません。母の家に／わたしを産んだ母の部屋にお連れします」(1～4節)。
そして、こういう恋心を与えて下さったのも主なる神である。主なる神は、こういう心を人間に与えて、愛するということを教えて下さっているのではないか。
勿論、それは、主なる神ご自身の愛には及ぶべくもない。それでも、その熱さ、その激しさ、その一途さは、主なる神の愛の強さ、高さ、広さ、深さを理解する上で大いに役立っている。
即ち、主なる神は、若者の熱い恋愛にまさって熱く、強く、一途な愛をもって私達を愛して下さっている。その愛は、愛する独り子を十字架にかけることさえ厭わないほど激しいものである。
私達の信仰の根源は、こういう主なる神の愛にある。その愛に出会い、その愛に包まれ、その愛に満たされて生きること、それがキリスト者の信仰の本質である。だからこそ、私達も、激しく熱い心で、主を愛し、主を慕い、主を求めて生き続けたいものである。
「イエスは言われた。『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』これが最も重要な第一の掟である」(マタイによる福音書22章37～38節)。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの絶大な恵みと慈しみに包まれ、御前に祈りを献げられることを心から感謝致します。
主よ、私は、高校生の時、あなたとの不思議な出会いを与えていただきました。あなたは何も知らない、何も分からないような小さな者にもご自身を顕して下さいました。あなたの光は私を照らしました。
その後、あなたを見失い、絶望の淵に落ちたこともありましたが、あなたの御手は私を握って放さず、あなたとの再会へと導いて下さいました。そして、私の存在と私の生涯を決定的に変えました。
喪失がなければ再会もなく、再会がなければ、私はこれほどまでにあなたを知ることもありませんでした。主よ、あなたは不思議な方です。
主よ、どうか今日も尊いあなたの子供達を守り、支え、共にあって祝福して下さい。あなたがどれほど大きく、温かく、栄光に富んだ方であるか、お一人お一人が知ることが出来ますように。
心から感謝して、尊いイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30～12:00
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