聖書黙想 レビ記
聖書黙想 レビ記26章(新共同訳 旧約pp.205-207) レビ記26章は、モーセ五書の中でも非常に重要な契約に関する章で、イスラエルの民に対する〈祝福と呪い(裁き)〉が中心テーマとなっている。 ○レビ記26章の構成序言: 偶像礼拝の禁止と安息日遵守の命令(1~2節)…
聖書黙想 レビ記25章(新共同訳 旧約pp.202-205) レビ記25章は、「安息の年」と「ヨベルの年」に関する教えが中心である。この章は、神の民に与えられた土地と時間に対する主なる神の主権、そして社会的・経済的な回復と平等の原則を強く示している。 1. 安息…
聖書黙想 レビ記23章(新共同訳 旧約pp.198-200) 私達の毎日は、予定やタスクに追われて過ぎていく。しかし、レビ記23章には、主なる神がご自分の民に〈時間の使い方〉を教えて下さる箇所がある。主なる神はイスラエルに1年を通して〈祭り〉と〈休み〉を与え…
聖書黙想 レビ記22章(新共同訳 旧約pp.196-198) レビ記22章は、祭司が主なる神に「奉納する聖なる献え物」を扱う際の清さと適切さについての規定が中心である。 ○要約 レビ記22章は、主に以下の内容で構成されている。 1. 祭司の聖さの保持(1~9節) 祭司は「…
聖書黙想 レビ記16章(新共同訳 旧約pp.186-188) レビ記16章は、イスラエルにとって最も重要な行事の一つ、〈贖罪日〉(ヨム・キプル)に関する教えが記されている。この章では、大祭司が年に一度、聖所の最も奥にある「至聖所に入り」、民全体の罪を贖うために…
聖書黙想 レビ記15章(新共同訳 旧約pp.185-186) レビ記15章を読んで、多くの方が最初に感じるのは、「これは今の私達と関係があるのだろうか?」という疑問かも知れない。この章では、男女の体から出る分泌物、即ち病的な漏出や自然な現象(例えば、月経や射精…
聖書黙想 レビ記12章(新共同訳 旧約p.179) 12章には、出産後の女性の〈清め〉に関する律法が記されている。僅か8節という非常に短い章である。しかしこの章は、命の誕生という人間にとって最大の喜びの瞬間に、〈清さ〉が求められていることに私達の目を向け…
聖書黙想 レビ記9章(新共同訳 旧約pp.174-175) 9章は、「アロンとその子ら」による祭司職の正式な開始、即ち彼らが初めて公に奉仕を行う場面である。この章には、今日の私達の信仰生活にも深く関係するテーマがいくつか記されている。 1. 主なる神の命令に従…
聖書黙想 レビ記8章(新共同訳 旧約pp.172-174) 8章は、「アロンとその子ら」の祭司としての「任職」に関する記述である。この章は、モーセが主なる神の命令に従って祭司を任命する様子を描いており、旧約における祭司制度の始まりとして重要な意味を持つ。 …
聖書黙想 レビ記5章(新共同訳 旧約pp.167-169) 5章は、イスラエルの民が意図せず犯してしまった罪や、「汚れ」に「触れ」た場合の償いについて具体的に語られている章である。 1. 〈知らずに犯した罪〉と主なる神の聖さ 5章では、故意ではない罪、つまり〈知…
聖書黙想 レビ記3章(新共同訳 旧約p.165) 3章には「和解の献げ物」(ヘブライ語: シェレム)について記されている。これは「交わり」「平和」「安らぎ」を意味し、他の献げ物(焼き尽くす献げ物や穀物の献げ物)と異なり、主なる神と人、人と人の和解の表現とし…
聖書黙想 レビ記1章(新共同訳 旧約p.163) 1. 主なる神の聖さと近づくための道 レビ記はイスラエルの民が〈聖なる神にどのようにして近づくか〉を示すマニュアルのような書である。1章ではまず〈近づく者は、主なる神が定めた方法によって、傷のない献げ物を…