聖書日課 歴代誌上14章(新共同訳 旧約pp.647-648)
神の箱にまつわる出来事の間に、14章が記されている。「ダビデが油を注がれて全イスラエルの王となった」という知らせを受けた「ペリシテ人」は、一斉に蜂起し、「ダビデの命をねらって」出陣して来た。
「ペリシテ人は、ダビデが油を注がれて全イスラエルの王となったことを聞いた。すべてのペリシテ人が、ダビデの命をねらって攻め上って来た。ダビデはこれを聞いて彼らに向かって出陣した」(8節)。
かつてサウル王の手を逃れてペリシテの臣下となっていたダビデが、敵国「イスラエルの王になった」という知らせは、ペリシテ人にとって裏切りとも脅威とも思えたに違いない。そこで彼らは、ダビデ王国が確立する前に彼を討とうと全軍挙げて「攻め上って来た」のである。
しかし、この時ダビデには確信があった。
「ダビデは、主が彼をイスラエルの王として揺るぎないものとされ、主の民イスラエルのために彼の王権を非常に高めてくださったことを悟った」(2節)。
そして、彼は信仰に立って主なる神に祈った。
「『ペリシテ人に向かって攻め上るべきでしょうか。彼らをこの手にお渡しくださるでしょうか。』主はダビデに答えられた。『攻め上れ。あなたの手に渡す』」(10節)。
そこで、ダビデは主の導きに従って攻め上り、ペリシテ軍を打ち破った。
ところが、間もなくペリシテ軍は、態勢を整えて再びダビデに向かって攻め上って来た。それに対し、ダビデは「再び神に託宣を求め」て祈った(13節)。すると主なる神はダビデにこう答えられた。
「彼らを追って攻め上らず、彼らを避けて回り込め。バルサムの茂みの反対側から敵に向かえ。茂み越しに行軍の音を聞いたら、そのとき出て行って戦え。神がペリシテの陣営を討つために、あなたに先んじて出陣されるのだ」(14~15節)。
ダビデは今度も「神の命じられたとおりに行動し」、「ペリシテ人の陣営を討ち滅ぼした」(16節)。
ダビデは主なる神の約束を確信していた。そして、主なる神の託宣を求めて祈り、その導きに完全に従った。そこにダビデの勝利の秘訣があった。主なる神への信仰と従順、それは私達の人生にも主なる神の祝福と勝利をもたらす不変の原則である。
「こうしてダビデの名声はすべての国々に及んだ。主は諸国の民が皆、彼を恐れるようにされた」(17節)。
西原新生バプテスト教会
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