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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 サムエル記上29章

聖書日課 サムエル記上29章(新共同訳 旧約pp.476-477)

 ダビデは、サウル王から逃れて敵国ペリシテのアキシュのもとに身を寄せた(27章6~7節)。そして、イスラエルの敵であった町々を襲っていたが(同8節)、アキシュには、あたかもイスラエルの町々を略奪しているかのように見せかけていた(同10節)。ところが、アキシュはすっかりダビデを信頼しきっていた(同12節)。

 異邦人のアキシュが神の僕ダビデを信頼し、神の僕ダビデは異邦人アキシュを騙している。これは決して主なる神の御心に適う関係ではなかった。確かにダビデはサウル王の手から逃れることは出来た。しかし一方で、自分の嘘がいつばれるか、内心ハラハラしながら滞在していたに違いない。

 そのような矢先、更なる困難がやって来た。ペリシテ軍とイスラエル軍の全面戦争が遂に始まってしまった。

ペリシテ人は、その軍勢をすべてアフェクに集結させた。イスラエル軍は、イズレエルにある一つの泉の傍らに陣を敷いた。ペリシテの武将たちはおのおの百人隊、千人隊を率いて進み、ダビデとその兵はアキシュと共にしんがりを進んだ」(1~2節)。

 ダビデイスラエルと戦うために「アキシュと共に」ペリシテ軍のしんがりを進」む破目になってしまった。一体どうしたらよいのだろう? 今更逃げ出すわけにもいかないし、かといって、このままイスラエルと戦うわけにもいかない。御心に相応しくない関係は、早晩このような行き詰まりに陥る。

 しかし、その時、不思議な道が開けた。「ペリシテの武将たち」がアキシュと共にいるダビデを見つけて不信感を抱いたのである。

「この男は帰らせるべきだ。彼をもともと配置した所に戻せ。我々と共に戦いに向かわせるな。戦いの最中に裏切られてはならない。この男が元の主人に再び迎え入れられるには、ここにいる兵士たちの首を差し出すだけで十分ではないか。『サウルは千を討ち、ダビデは万を討った』と人々が歌い踊ったあのダビデではないか」(4~5節)。

 アキシュは、結局この武将たちの声に押し切られ、泣く泣くダビデを帰らせなければならなくなった(7節)。それに対し、ダビデはアキシュに言った。

「わたしが何をしたとおっしゃるのですか。あなたに仕えた日から今日までに、どのような間違いが僕にあって、わが主君、王の敵と戦うために出てはならないというのでしょう」(8節)。

 このダビデの言葉は、どう考えても本音とは思えない。アキシュの手前の演技だったに違いない。本当は、ダビデは内心ホッとしていたことだろう。

 ともあれ、主なる神は、このような状況の中でさえもダビデを守り、苦境の中から救い出された。御心に相応しくない関わりの中にあったにもかかわらずである。主なる神が油を注がれた者を主なる神は決して見捨てることはない。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

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