聖書日課 エズラ記2章(新共同訳 旧約pp.723-725)
2章には、キュロス王の解放令によって、捕囚の地バビロンから「エルサレムとユダにある自分の町に」帰還した人々のリストが記されている。
「捕らえ移された先から上って来たこの州の人々は次のとおりである。彼らはバビロンの王ネブカドネツァルによってバビロンに連行されたが、それぞれエルサレムとユダにある自分の町に帰った者たちである」(1節)。
「会衆の総数は、四万二千三百六十人であった。ほかに男女の使用人がいて、それが七千三百三十七人いた。また、男女の詠唱者が二百人いた」とあるように(64~65節)、およそ5万人ほどの人々が約束の地に帰って来た。
興味深いことに、ここで「会衆」と訳されているヘブライ語は、ギリシア語訳旧約聖書では「エクレシア」で、これは新約聖書の「教会」と同じ言葉である。これらの人々は、やがて誕生する教会の原型とも言える群れだったのかも知れない。
彼らは皆、「神に心を動かされ」(1章5節)、住み慣れた土地(捕囚の地)を離れ、主なる神の約束の地に帰って来た人々である。教会も、この世から主なる神に呼び出され、それに応答して主なる神のもとへ帰って来た人々の群れである。
また、この人々は、神殿の再建、即ち礼拝の回復と確立を目指していた。教会は、何よりもまず真の礼拝者の群れであり、主なる神をほめたたえつつ、主のご栄光をこの世に現す民である。
そして、彼らは、神殿の再建と礼拝の確立のため、「それぞれ力に応じて」主なる神に「随意の献げ物をささげた」(68~69節)。
「エルサレムの主の神殿に着くと、家長の幾人かは、神殿をその場所に再建するために随意の献げ物をささげた。彼らはそれぞれ力に応じて工事の会計に金六万一千ドラクメ、銀五千マネ、祭服百着を差し出した」(68~69節)。
新約聖書に記されているキリスト者も、「それぞれ力に応じて」ささげつつ、教会の確立と宣教の働きを進めていった人々である。
「神に心を動かされ」、真の礼拝者として、感謝と賛美をささげて生きる人々の群れ、教会の原型と本質は、ここにある。
「ハレルヤ。聖所で神を賛美せよ。大空の砦で神を賛美せよ」(詩編150編1節)。
西原新生バプテスト教会
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