聖書日課 ヨハネの黙示録8章(新共同訳 新約pp.461-462)
「小羊」イエス・キリストが「第七の封印」を解くと(1節)、ヨハネは「七人の天使が神の御前に立っているのを見た」(2節)。更に、「別の天使」が現れ、「手に金の香炉を持って祭壇のそばに立」った。
「また、別の天使が来て、手に金の香炉を持って祭壇のそばに立つと、この天使に多くの香が渡された。すべての聖なる者たちの祈りに添えて、玉座の前にある金の祭壇に献げるためである。香の煙は、天使の手から、聖なる者たちの祈りと共に神の御前へ立ち上った」(3~4節)。
「香炉」とは、炭火が入っている火皿に香をたくためのものである。そして、主なる神の「玉座の前」には「金の祭壇」があった。「天使」は、香を沢山受け取って、それを「金の祭壇」に献げた。「香の煙」は「神の御前へ立ち上った」が、それは、「すべての聖なる者たちの祈りと共に」立ち上ったとある。
「第五の封印」が解かれた時、「神の言葉と自分たちがたてた証しのために殺された人々の魂」(6章9節)は、「真実で聖なる主よ、いつまで裁きを行わず、地に住む者にわたしたちの血の復讐をなさらないのですか」(同10節)と大声で叫んでいる。
こうした聖徒達の祈りが主なる神の御前に届いた。7章には、大患難から救い出された人々のことが書かれていた。それを受けて、8章からは、地に残されている不信者に下る主なる神の裁きの様子が記されている。
殉教した聖徒達の祈りは、「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」というイエス・キリストの教えに反するのではないかと思われるかも知れない(マタイによる福音書5章44節)。
しかし、イエス・キリストは、キリスト者を「苦しめている者には、苦しみをもって報い」、「神を認めない者や、わたしたちの主イエスの福音に聞き従わない者に、罰をお与えにな」る方でもある(テサロニケの信徒への手紙二1章6~8節)。
だからこそ、私達は「自分で復讐せず、神の怒りに任せ」ること、「だれに対しても悪に悪を返さず、すべての人の前で善を行うように心がけ」、「すべての人と平和に暮ら」すことを命じられている(ローマの信徒への手紙12章17~19節)。
主は聖なる方であり、真実な方である。終わりの日に悪を正しく裁かれる。そして正義が行われることを願う聖徒の祈りを、主は決して聞き逃されることはない。
西原新生バプテスト教会
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