聖書日課 箴言31章(新共同訳 旧約pp.1032-1033)
いよいよ箴言の最終章である。ここには、「王たるもの」への忠告の言葉(1~9節)と、「有能な妻」の教え(10~31節)が記されている。その中で、30節に心が留まった。
「あでやかさは欺き、美しさは空しい。主を畏れる女こそ、たたえられる」(30節)。
これは女性だけに限ったことではなく、男性にも言えることだろう。また、これは、有能さは「欺き」、人間の力は「空しい」とも言えるかも知れない。ともかく「主を畏れる」人こそ「たたえられる」。
勿論、「あでやかさ」や「美しさ」が悪いというのではない。しかし、そういう表面的なものばかりに囚われていると、欺かれたり、空しさに襲われたりする危険がある。
つまり、私達が何に最も価値を置いているかということが大切である。
「主を畏れることは知恵の初め」と箴言は教えている(1章7節)。「主を畏れること」は箴言全体を通して教えられている大切な生き方と言ってもよいだろう。主なる神を畏れ敬って生きること、そこに主なる神によって造られた人間の目的があり、意味があり、価値がある。
しかし、多くの人はその価値を知らない。また、受け入れようともしない。その代わりに、目に見える「美しさ」や楽しさ、大きさ、速さ、強さに価値を置いて生きている。その結果、優越感を持ったり、劣等感に陥ったり、欺かれたり、空しさに襲われたりしているのではないか。
自分は何に価値を置いて人生を歩んでいるか。自分が最も大切にしているのはどんなものか。
箴言を読み終えるにあたって、改めて自分自身を省み、確認したいと思う。
「主を畏れることは知恵の初め/聖なる方を知ることは分別の初め」(9章10節)。
西原新生バプテスト教会
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