聖書日課 箴言23章(新共同訳 旧約pp.1020-1022)
「賢人たちの言葉」が続く。まず「支配者」や権力者と関わる時の注意が述べられている。
「支配者と共に食卓に着いたなら/何に直面しているのかをよく理解せよ。あなたが食欲おうせいな人間なら/自分の喉にナイフを突きつけたも同じだ。供される珍味をむさぼるな、それは欺きのパンだ」(1~3節)。
「欺きのパン」というのは、他に目的があることを意味しており、罠を仕掛けられることへの警告とも考えられる。
「富を得ようとして労するな/分別をもって、やめておくがよい。目をそらすや否や、富は消え去る。鷲のように翼を生やして、天に飛び去る」(4~5節)。
次は「富」に対する警告と戒めである。「富」に頼り、「富」を追い求めることの危険性と空しさが述べられている。最も大切なことは、主なる神に頼り、主なる神を追い求めることである。
「大酒を飲むな、身を持ち崩すな。大酒を飲み、身を持ち崩す者は貧乏になり/惰眠をむさぼる者はぼろをまとう」(20~21節)。
第三は「大酒」に対する警告である。酒については29~35節でも警告されており、これがいかに多くの人にとっての問題であったかを窺わせる。
そして、第四は「遊女」に対する警告である。
「遊女は深い墓穴、異邦の女は狭い井戸だ。彼女は盗人のように待ち伏せし/繰り返し男たちを欺く」(27~28節)。
権力、「富」、「大酒」、「遊女」、これらは昔も今も人生を狂わせる大きな誘惑である。箴言は、このような誘惑に陥らないよう警告すると共に、私達がすべきことを明確に教えている。
「わが子よ、あなたの心が知恵を得れば/わたしの心は喜び祝う。あなたの唇が公正に語れば/わたしのはらわたは喜び躍る。罪人らのことに心を燃やすことはない/日ごと、主を畏れることに心を燃やすがよい。確かに未来はある/あなたの希望が断たれることはない。わが子よ、聞き従って知恵を得よ。あなたの心が道をまっすぐに進むようにせよ」(15~19節)。
何よりも大切なのは、私達の心が、主の御言葉の「知恵」によって「喜び」に満たされていることである。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日も御前に引き出して下さり、大きな愛と憐れみの中に包んで下さることを心から感謝致します。
主よ、私の目を清いものとして下さい。この肉の目は、この世の富、この世の楽しみを求める傾向があります。そのような中で、肉の目には見えない、あなたの聖さと、あなたの栄光を見る心の目、霊の目を与えて下さい。
移ろいゆくこの世のものに心を奪われない神の子の尊厳を満たし、毅然として、ただあなたの御前にひれ伏しながら生きていくことが出来るよう、助け導いて下さい。
物価の高騰の中で、経済的に、また仕事の面で様々な苦労を背負っている多くの方を顧み、あなたご自身が背負って下さい。あなたご自身の希望を注ぎ、お一人お一人に語りかけて下さい。決して見捨てず見放さないあなたを経験しながら、この時を潜り抜けることが出来るよう、お一人お一人を助けて下さいますよう、心からお願い致します。
感謝して、尊いイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00
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