22編に続いて、23編も詩編の中でとても有名なものである。この詩では、主なる神と人間の関係が、羊飼いと羊の関係に喩えられて詠われている。
「【賛歌。ダビデの詩。】主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。主はわたしを青草の原に休ませ/憩いの水のほとりに伴い/魂を生き返らせてくださる。主は御名にふさわしく/わたしを正しい道に導かれる」(1~3節)。
主を自分の「羊飼い」として生きる者は、「何も欠けることがない」と言われている。「何も欠けることがない」とは「全てにおいて満たされている」ということである。そのように、信仰は私達を豊かに満たすものである。
それは、たとえ敵に囲まれているような危機的状況においても、なお変わることのない豊かさであり満たしである。主なる神は、敵の目の前で「食卓を整え」、「頭に香油を注ぎ」、「杯を溢れさせてくださる」御方である。
「わたしを苦しめる者を前にしても/あなたはわたしに食卓を整えてくださる。わたしの頭に香油を注ぎ/わたしの杯を溢れさせてくださる」(5節)。
そして、極めつけは6節である。
「命のある限り/恵みと慈しみはいつもわたしを追う。主の家にわたしは帰り/生涯、そこにとどまるであろう」。
主を「羊飼い」として生きる者は、生涯にわたって「恵みと慈しみ」が追ってくるというのである! 羊のように弱い自分、すぐに迷い易い自分。しかし、そのような自分がどこに迷い出ようとも、主なる神の「恵みと慈しみ」が追って来て、再び「正しい道」へと導いて下さる。
何という恵み! 何という祝福! そして、何という信仰だろう! 主を「羊飼い」とする者の全幅の信頼に、深い感動さえ覚える。この信仰の故に、作者はこう宣言する。
「死の陰の谷を行くときも/わたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる。あなたの鞭、あなたの杖/それがわたしを力づける」(4節)。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの大きな憐れみと限りない慈しみの中に置いて、御前に祈りを献げさせて下さることを、心から感謝致します。
主よ、私にとって最大の祝福は、あなたが私と共にいて下さることです。あなたは、あなたから目を離し、すぐに迷ってしまうような者を探し出して下さる方、このような者と共にいることを喜び、共に歩いて下さる方です。
主よ、私がいずれ必ず通らなければならない「死の影の谷」を、私は恐れません。あなたが私と共にいて下さるからです。
主よ、どうか毎日共にいて下さるあなたを経験しながら生活することが出来るよう、助け導いて下さい。
今、苦しみと痛みの中にある方と共にあって下さい。あなたを告白しながら生きることが出来るよう、力づけて下さい。励まして下さい。
感謝して、尊いイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
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