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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 ネヘミヤ記13章

聖書日課 ネヘミヤ記13章(新共同訳 旧約pp.760-762)

 城壁再建、主なる神への誓約、喜び溢れる奉献式(12章)…小説や映画なら、ここでめでたし、めでたしのハッピーエンドになるだろう。しかし、現実はそれほど単純ではなかった。ネヘミヤ記の最終章には、城壁再建後のイスラエルに起こった諸問題に対し、ネヘミヤが行った種々の改革が記されている。

「えー! あんなに喜びに満ちて信仰に燃えていた彼らが、どうしてー?」と不思議に思う。実は、12章の奉献式と13章の改革の間には、12、13年ほどの年月の隔たりがあった。しかも、その間ネヘミヤはペルシア王「アルタクセルクセス」に仕えるためにバビロンに帰っていてエルサレムにいなかった」(6節)。長期間にわたるリーダーシップの不在は、民心の緩みと堕落を招いた。

 問題は様々な所に噴出していた。律法に「神の会衆に永久に加われないと記されてい」「アンモン人とモアブ人」(2節)、及び彼らとの「混血の者」イスラエルの中に加えられていた(3節)。また、大祭司「エルヤシブ」イスラエルに敵対する「トビヤ」と癒着し、神殿の中にある「大きな祭司室をトビヤのために流用し」ていた(4~5節)。更に、「レビ人に与えられるはずの」報酬が支払われなくなっていたため、レビ人たちが「自分の耕地に逃げ帰って」しまっていた(10節)。

 それだけではない。安息日に」「エルサレムで」商売をする者が大勢いたが、その中には貴族の奴隷や使用人もいた(15~16節)。貧しい者が、富む者によって信仰生活が維持出来なくなるほどに酷使されていたのである。そして最後に、異邦人との雑婚の罪が記されているが(23~24節)、その中には「大祭司エルヤシブの孫」さえいた(28節)。エズラによる改革の後も、このような罪が再び繰り返されるようになっていたことが分かる。

 まさに問題は山積みの状況である。しかし、ネヘミヤは主に祈りつつ、問題の一つ一つに適切な対処をしていった。

「わたしの神よ、それゆえわたしを心に留め、神殿とその務めのために示した、わたしの真心を消し去らないでください」(14節)。

「わたしの神よ、このことについてもわたしを心に留め、あなたの大いなる慈しみによって、わたしを憐れんでください」(22節)。

「わたしの神よ、祭司職を汚し、祭司とレビ人の契約を汚した者のことを覚えていてください。わたしはすべての異民族から彼らを清め、祭司とレビ人に守るべき務めを定め、それぞれその任務に就かせました。また定められた時に薪を奉納し、初物をささげるように定めました。わたしの神よ、わたしを御心に留め、お恵みください」(29~31節)。

 その意味で、この13章は祈りの章でもある。ネヘミヤ記は、エルサレムの惨状のための祈りに始まり、様々な問題の解決のための祈りをもって終わっている。ネヘミヤは事々に祈りをもって対処した。彼こそまさに祈りの人であった。

「希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい」(ローマの信徒への手紙12章12節)。

祈り

 愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの慈しみ、溢れる憐れみと恵みの中に私を置き、御前に引き出して下さったことを心から感謝致します。

 主よ、私達の心は、何とあなたから離れていることでしょう。指導者がいなくなるとすぐにあなたとの約束を忘れ、自分の都合の良いように全てを変えていこうとします。

 主よ、私達の高慢の罪をお赦し下さい。そして、あなたの十字架の血によって私達を聖め、新たに造り直して、あなたに従う者として下さいますよう、心からお願い致します。

 主よ、私達は、あなたに従い、あなたの御名をほめたたえて礼拝し、あなたに自分の全てを献げ、あなたを喜ぶために創造されました。あなたが与えて下さる兄弟姉妹と愛し合い、互いに仕え合い、互いに生かし合うために創造されました。

 聖霊ご自身が、この小さな器の中に住み、私達の霊と心と体を、あなたを礼拝する神殿として下さり、このことをなして下さい。心からお願い致します。

 どうか、弱っている方、痛みの中にある方を支え、生かして下さい。あなたご自身がお一人お一人の中に住み、そこをあなたを礼拝する場所としてお用い下さい。弱さの中にあっても、あなたがいらっしゃれば、そこはあなたの神殿になります。あなたを礼拝する場所となります。どうか、お一人お一人が、自分の弱さの中に沈み込むのではなく、弱さの中に現れ、そこに礼拝を確立されるあなたを知り、あなたを経験することが出来るよう、助け導いて下さい。

 感謝して、尊いイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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