第4編も「ダビデの詩」と題されている。人々からの非難と攻撃に晒される中、主なる神に向かって「苦難から」の解放を呼び求める「祈り」の詩である。
「【指揮者によって。伴奏付き。賛歌。ダビデの詩。】呼び求めるわたしに答えてください／わたしの正しさを認めてくださる神よ。苦難から解き放ってください／憐れんで、祈りを聞いてください」(1～2節)。
ここでもダビデは、主なる神への信仰を告白している。
「主の慈しみに生きる人を主は見分けて／呼び求める声を聞いてくださると知れ」(4節)。
ダビデは、主なる神が「主の慈しみに生きる」者の声を「聞いてくださる」方であることを信じて告白した。このように、苦しみの時、聖書の御言葉の約束を信じて主に告白することは、私達にとって大きな励ましと力になる。
そして、ダビデは勧めている。
「おののいて罪を離れよ。横たわるときも自らの心と語り／そして沈黙に入れ。[セラ ふさわしい献げ物をささげて、主に依り頼め」(5～6節)。
主なる神を畏れて「罪を離れ」、怒りや憎しみに駆られる心を静めて床に就き、主への賛美と祈りを献げて、「主に依り頼」むよう、ダビデは勧めている。何故なら、主なる神は、呼び求める声を聞いて下さる方だからである。
「恵みを示す者があろうかと、多くの人は問います。主よ、わたしたちに御顔の光を向けてください。人々は麦とぶどうを豊かに取り入れて喜びます。それにもまさる喜びを／わたしの心にお与えください。平和のうちに身を横たえ、わたしは眠ります。主よ、あなただけが、確かに／わたしをここに住まわせてくださるのです」(7～9節)。
主が恵みをもって「御顔の光を向けてくださ」る…私達の最も深い意味での喜びと安心がここにある。主なる神の光に包まれる時、私達は「平和」な心で、安心して休むことが出来る。主の光の中にこそ、私達の真の居場所、真の住まいがある。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの憐れみと慈しみの中に握り、御前に引き出して下さったことを心から感謝致します。
主よ、あなたこそ私の光です。何ものにも代え難いもの、それは、あなたが「御顔の光を向けて」下さることです。あなたが与えて下さる満ち溢れる喜びです。
主よ、今一度、私達の心を探って下さい。この中にあなた以外のものを求める心があるかを。そして、あなたの十字架の血潮で私達の心を清め、全てをあなたのものとして下さいますよう、お願い致します。
人生の危機の中にある方を支えて下さい。お一人お一人にあなたの「御顔の光」を照らし、あなたの平安によって包んで下さい。危機を免れさせ、必要なものを備え、生かして下さいますように。
心から感謝して、尊いイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30～12:00
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