聖書日課 ネヘミヤ記9章(新共同訳 旧約pp.751-755)
主の律法を熱心に学び、全国民を挙げて仮庵祭を執り行ったイスラエルの人々は、「その月の二十四日」に再び「集まって断食し、粗布をまとい、土をその身に降りかけた」(1節)。彼らは、主なる神の御前に「自分たちの罪科と先祖の罪悪を告白し」(2節)、悔い改めの祈りを献げた。
本章は、その時献げられた祈りで、旧約聖書の中で最も長い祈りである。この中には、天地創造、アブラハムの選びと祝福の約束、出エジプトの出来事、荒野での40年、約束の地の獲得、その後の士師時代から王国時代を経て分裂王国に至るイスラエルの歴史と民の反抗、そして主なる神の裁きと憐れみの歴史が記されている。
実に、神の民イスラエルの歴史は、反抗と「背信」の連続の歴史であった。にもかかわらず、同時にその歴史は、彼らに「憐れみ」の御手を伸べ続けられた主なる神の「恵み」の歴史でもあった。
「ところが、わたしたちの先祖は傲慢にふるまい/かたくなになり、戒めに従わなかった。聞き従うことを拒み/彼らに示された驚くべき御業を忘れ/かたくなになり/エジプトの苦役に戻ろうと考えた。しかし、あなたは罪を赦す神。恵みに満ち、憐れみ深く/忍耐強く、慈しみに溢れ/先祖を見捨てることはなさらなかった。彼らが牛の像を鋳て造り/エジプトから救ってくれた神だと称し/背信の大罪を犯したときも/まことに憐れみ深いあなたは/彼らを荒れ野に見捨てることはなさらなかった。昼は雲の柱を取り去ることなく行く手を示し/夜は火の柱を取り去ることなく/行く道を照らされた」(16~19節)。
これが、神の民イスラエルの歴史の真実であり、罪に陥った彼らの心からの告白であった。
今、改めて自分自身の歩みを振り返ると、ここにもやはり、主なる神の大いなる赦しがあり、深い憐れみがあり、強い忍耐があったことを思わせられる。それ故、私自身も、イスラエルの人々と共に告白したい。「しかし、あなたは罪を赦す神。恵みに満ち、憐れみ深く、忍耐強く、慈しみに溢れ、先祖を、そして私を見捨てることはなさらなかった」と。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの絶大な恵みの中、温かい御手を伸べて招いて下さったこと、慈しんで下さることを心から感謝致します。
主よ、あなたが注いで下さった圧倒的な恵みと愛を思い返し、告白致します。あなたの恵み、あなたの慈しみが、私を救い、生かして下さいました。主よ、私はあなたのものです。あなたの栄光を表すために、あなたは私を創造し、私を贖い、呼び寄せて下さいました。
主よ、今私に絡み付き、また私の内側から出てくる一つ一つの罪をあなたの御前に告白し、その一つ一つをあなたの御前に差し出します。どうか、主よ、お赦し下さい。あなたの光の中にこれらを置いて、取り去って下さいますよう、心からお願い致します。
尊いあなたの子供達の上に、今日もあなたの限りない恵みと慈しみを注いで下さい。罪と過ちに苦しむ時、あなたの圧倒的な恵みを思い出すことが出来ますように。あなたの満ち溢れる光の中で、罪を告白し、それを消し去っていただくことが出来るよう、助け導いて下さい。
弱っている方、苦しみ、悲しみの中にある方を顧みて下さい。お一人お一人のすぐ近くにいて、あなたご自身が背負い、歩いて下さい。
感謝して、尊いイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
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