聖書日課 列王記下2章(新共同訳 旧約pp.577-579)
預言者エリヤは、自分が天に上げられる時が来たことを知り、弟子の「エリシャを連れてギルガルを」出発した(1節)。エリシャは、既に主なる神からエリヤの後継者としての召命を受けていた。
不思議なことに、ギルガルを出発したエリヤは、その後、「ベテル」、「エリコ」、「ヨルダン」と、3つの町を巡る中で、その都度、エリシャに「あなたはここにとどまっていなさい」と命じている。しかし、エリシャはその命令を受け入れず、あくまでもエリヤと一緒に行くと答えた。
「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。わたしはあなたを離れません」(2節、4節、6節)。
この言葉は、主なる神とエリヤに仕えようとするエリシャの強い意志と深い信頼の表れと言える。
エリヤはエリシャの決心を試したのだろう。エリシャが、預言者としての主なる神の召命にどこまでも聞き従って生きていく意志と覚悟があるかどうかを確かめたかったのだろう。勿論、エリシャの心はしっかり定まっていた。だからこそ、エリヤに留まるように言われても、どこまでも付き従って行った。
こうして、彼らはヨルダン川までやって来た。そして2人で川を渡ると、エリヤはエリシャに言った。
「わたしがあなたのもとから取り去られる前に、あなたのために何をしようか。何なりと願いなさい」(9節)。
この時、エリシャは次のように願っている。
「あなたの霊の二つの分をわたしに受け継がせてください」(9節)。
エリシャは、自分がエリヤの後継者となるには、エリヤの2倍の霊的な力が必要だと考えていたのかも知れない。エリシャは、預言者としての召命を果たすための力を積極的に求めた。これもまた、エリシャの強い決心の表れと言える。
主なる神の召命に応える生き方には、エリシャのような明確な決心と、積極的な求めが、祝福のための大切な鍵となる。だから、私達も主イエス・キリストに言おう。「わたしはあなたを離れません」。そして「あなたの聖霊をお与え下さい」と。
西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00
〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
メールアドレス