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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 列王記上19章

聖書日課 列王記上19章(新共同訳 旧約pp.565-567)

 エリヤは、たった一人で「四百五十人のバアルの預言者と対決し、勝利した。エリヤは、仲間の預言者が次々に殺されていく中、ただ一人生き残って命懸けで偶像礼拝者と戦ってきた(10節)。そのように勇猛果敢な預言者エリヤが、女王イゼベルの言葉に「恐れ」をなして、「直ちに逃げ」出した。

「アハブは、エリヤの行ったすべての事、預言者を剣で皆殺しにした次第をすべてイゼベルに告げた。イゼベルは、エリヤに使者を送ってこう言わせた。『わたしが明日のこの時刻までに、あなたの命をあの預言者たちの一人の命のようにしていなければ、神々が幾重にもわたしを罰してくださるように。』それを聞いたエリヤは恐れ、直ちに逃げた」(1~3節)。

「恐れ」「逃げ」出すなど、一体エリヤはどうなってしまったのだろう? 原因は、精神的・身体的、そして霊的な〈疲れ〉にあった。エリヤは、「バアルの預言者との戦いや干ばつの終わりの預言を境に、まるで坂道を転げ落ちるように、一気に気力と充実の頂点から無気力と恐怖のどん底に落ち込んでしまった。そして、一人「荒れ野」に佇み、彼は主に願った。

「主よ。私の命を取ってください。わたしは先祖にまさる者ではありません」(4節)。

 エリヤは、過労死寸前で、鬱状態だったと言える。一生懸命やってきたのに、人々は笛吹けど踊らず。それどころか、却って命まで狙われる始末。無力感に苛まれ、死を望む日々…真面目だからこそ、頑張り屋だからこそ陥り易い問題である。そしてもう一つ、バアルの預言者に勝利し、彼らを滅ぼし尽くした今、エリヤは自分の果たすべき目標を失っていた。

 この時、エリヤに必要だったのは、何よりもまず十分な休養と栄養だった。主なる神は彼に「パン菓子と水」を与え(6節)、更に「神の山ホレブ」の自然の中でゆっくり静養を与えられた(8節)。そうして後、主なる神は静かに彼に語りかけられた。

「エリヤよ。ここで何をしているのか」(13節)。

 エリヤは静かに自分を省みた。すると、主なる神は言われた。

「行け、あなたの来た道を引き返し、ダマスコの荒れ野に向かえ。そこに着いたなら、ハザエルに油を注いで彼をアラムの王とせよ。ニムシの子イエフにも油を注いでイスラエルの王とせよ。またアベル・メホラのシャファトの子エリシャにも油を注ぎ、あなたに代わる預言者とせよ。ハザエルの剣を逃れた者をイエフが殺し、イエフの剣を逃れた者をエリシャが殺すであろう。しかし、わたしはイスラエルに七千人を残す。これは皆、バアルにひざまずかず、これに口づけしなかった者である」(15~18節)。

 主なる神は、エリヤに新しい使命を与え、また「エリシャ」という後継者と、主に仕える「七千人」の仲間を与えた。こうして、エリヤは再び立ち上がった。そして、主に託された最後の使命を果たし、その使命を後継者エリシャに託して、間もなく天に昇っていった。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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