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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 サムエル記下23章

聖書日課 サムエル記下23章(新共同訳 旧約pp.521-522)

 人が最後に残す言葉は、その人にとって、最も意味深く、価値高いと思われることについての言葉であるに違いない。ダビデにとってそれは、彼を選び、霊を注ぎ、常に彼と共にあって、その国を守り続けて下さった主なる神を証しすることであった。

「神と共にあってわたしの家は確かに立つ。神は永遠の契約をわたしに賜る/すべてに整い、守られるべき契約を。わたしの救い、わたしの喜びを/すべて神は芽生えさせてくださる」(5節)。

 これは、ダビデの遺言とも言える言葉の一節である。ダビデはこの最後の言葉の中で、ただひたすら主なる神を証ししている。

 人の目には、ダビデの偉大さ、有能さが目に映ったことだろう。しかしダビデは、自分を立て、用い、支え、守って下さった主なる神こそが偉大な方であると告白した。ダビデの偉大な点はここにあると言える。つまり、罪や弱点はあったにせよ、彼は謙遜に主に仕え、主と共に生きた王であった。

 また、本章の8節以降には、ダビデに仕えた勇士たちの名前と彼らの武勲が記されている。彼らは皆、ダビデ王とイスラエル王国を目に見える形で支えてきた人々である。神の国イスラエルは、ダビデ一人で建て上げたものではなく、ダビデに仕え、ダビデと共に戦ってきた多くの人々によって建てられてきたことを、サムエル記は最後にきちんと記している。

 その中でもダビデ「三勇士」の話は有名である。彼らはいずれも多くの敵を討ち破った勇士である。しかし、最も有名な出来事は、彼らがダビデ王のために命がけで敵陣を潜り抜け、王の望んだ「井戸の水」を汲んできたというエピソードである。ダビデはその水を受け取ると、「これは命をかけて行った者たちの血そのものです」と言って、自分で「飲むことを望まず、注いで主にささげ」た(16~17節)。

 これは、忠義を尽くす家臣と、家臣の忠義を誠実に受けとめる主君の美しい物語である。しかし、それは単に主君と家臣の間の忠義を称える物語ではない。彼らが皆、主なる神に対して命がけで生きていたというところに、この物語の大切な意義があることを忘れてはならない。

 三勇士たちは、主に油注がれた王であるダビデに命がけで仕えた。またダビデも、自分を選び、油を注いで祝福して下さった主なる神に命がけで仕えてきた。王も家臣も共に命をかけて主に仕えることによって堅く結ばれていた。これは、イスラエルがまさしく神の国であることを示すと共に、この国が主なる神の祝福の源であり続けるために何が大切なのかを教えている。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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