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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 サムエル記下16章

聖書日課 サムエル記下16章(新共同訳 旧約pp.505-507)

 ダビデ王に反逆したアブサロムは、ダビデ王が去ったエルサレムに」「イスラエル人の兵士を全員率いて」「入城し」た(15節)。それはまさしく無血のクーデターであった。アブサロムの謀反は、大成功を収めたかに見えた。

 そのような勢いの中で、ダビデの顧問であったアヒトフェルが、アブサロムに次のような提案を行った。

アヒトフェルはアブサロムに言った。『お父上の側女たちのところにお入りになるのがよいでしょう。お父上は王宮を守らせるため側女たちを残しておられます。あなたがあえてお父上の憎悪の的となられたと全イスラエルが聞けば、あなたについている者はすべて、奮い立つでしょう』」(21節)。

 アヒトフェルは、アブサロムが敢えてダビデの怒りと憎しみを買う行為をすることで、アブサロムについた人々の心を一気にアブサロムに集中させようとした。それはダビデに対する不満や憎しみを持つ人々を喜ばせる行為であり、ダビデへの憎しみによって団結しようとする計らいであった。こうして、王宮の「屋上に天幕が張られ」、アブサロムは「全イスラエルの注目の中で」、父ダビデの側女たちを辱めた(22節)。

 しかし、実はこれらのことは皆、既にダビデに告げられていた。かつてバト・シェバとの罪を糾弾したナタンは、ダビデにこう告げている。

「主はこう言われる。『見よ、わたしはあなたの家の者の中からあなたに対して悪を働く者を起こそう。あなたの目の前で妻たちを取り上げ、あなたの隣人に与える。彼はこの太陽の下であなたの妻たちと床を共にするであろう。あなたは隠れて行ったが、わたしはこれを全イスラエルの前で、太陽の下で行う』」(12章11~12節)。

 ダビデは、この主の言葉を心に深く留めていたに違いない。だからこそ、ダビデは、これら全ての出来事の中にあっても、冷静に行動出来たのではないか。つまり、ダビデは全てのことを主の御心として受け止め、受け入れていたのである。

 しかし、それはダビデが投げやりになっていたとか、諦めきっていたということではない。ダビデ「主があなたの罪を取り除かれる。あなたは死を免れる」という主なる神の赦しの言葉も受け取っていた(12章13節)。だからこそ、ダビデは襲い掛かる苦難を受け止めながら、祈りつつ事に対処していたに違いない。

 このダビデの祈りと信仰に、主なる神は確かに答えて下さった。アブサロムたちは、間もなく滅び果てることになった。憎しみと罪のはかりごとに、最終的な勝利は有り得ない。

「神に逆らう者が多くなると罪も増す。神に従う人は彼らの滅びるさまを見るであろう」(箴言29章16節)。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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