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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 サムエル記下15章

聖書日課 サムエル記下15章(新共同訳 旧約pp.503-505)

 向き合うべき問題と向き合わずにいたツケが、遂に回ってきた。ダビデの息子アブサロムが、密かに王位を奪うための準備を整えていたのである。

 彼はまず、「戦車と馬」を備え、私設の「護衛兵」「自分のために整えた」(1節)。更に彼は、「朝早く起き」「城門への道の傍らに立」ち、「王に裁定を求めに来る者」に自分を売り込み、王の無能さを吹き込んだ(2~4節)。そして、自ら人々に「手を差し伸べて」、仰々しく抱擁し「口づけした」(5節)。こうして、アブサロムはイスラエルの人々の心」を次第に「盗み取」り(6節)、遂にヘブロンでクーデターを起こした。

 一方、イスラエル人の心がアブサロムに移っているという知らせを聞いたダビデの行動は素早いものであった。彼は、即座に家臣たちを伴ってエルサレムから逃げ出した。

イスラエル人の心はアブサロムに移っているという知らせが、ダビデに届いた。ダビデは、自分と共にエルサレムにいる家臣全員に言った。『直ちに逃れよう。アブサロムを避けられなくなってはいけない。我々が急がなければ、アブサロムがすぐに我々に追いつき、危害を与え、この都を剣にかけるだろう』」(13~14節)。

 それは、長年の戦いの経験から得た教訓だったのかも知れない。ダビデは、一旦身を引いて、相手の出方を窺いながら自分の態勢を整えようとしたのだろう。

 このような急展開に、人々も様々な反応を示した。亡命者のイタイは、「生きるも死ぬも、主君、王のおいでになるところが僕のいるべきところです」と語り(21節)、ダビデと共にエルサレムを離れた。

 また、祭司ツァドクとアビアタルも、「神の契約の箱を担いで」ダビデに伴おうとした(24節)。しかし、ダビデ「わたしが主の御心に適うのであれば、主はわたしを連れ戻し、神の箱とその住むところとを見せてくださるだろう」と言って(25節)、彼らをエルサレムに戻した。

 更に、ダビデは、友人フシャイにも、エルサレムに留まって「耳にすることは何でも」「伝え」てほしいと頼んだ(36節)。

 しかし、ダビデの顧問アヒトフェルは、「アブサロムの陰謀に加わっ」ヘブロンに行った。アヒトフェルの裏切りの知らせを聞いた時、ダビデは主なる神に「祈った」と聖書は記している。

ダビデは、『主よ、アヒトフェルの助言を愚かなものにしてください」と祈った』」(31節)。

 アムノンの事件以来、ダビデの祈りの記録はこれが初めてである。ダビデ家の問題が国全体を巻き込むクーデターへと拡大するに及んで、眠っていたダビデの信仰が、漸く目覚め始めたと言えるかも知れない。いずれにせよ、真の問題の解決は、祈りと御言葉によって主なる神と向き合うところから始まる。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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