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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 ルツ記1章

聖書日課 ルツ記1章(新共同訳 旧約pp.421-422)

「ルツ記が好き」というキリスト者は多い。それもそのはず、ルツ記は、ハッピー・エンドの物語であり、しかも、純粋で、謙遜で、確かな信仰者の物語でもある。だから、読み終わると清々しい気分になれる。

 前書の士師記とは随分雰囲気が違う。しかし、実はルツ記は、士師記と同時代の出来事を記した書である。同じ時代を記しているのに、全く違う雰囲気の2つの書が並んでいる。それは主なる神の深い配慮によるのではないか。つまり、どんなに暗い時代でも、主なる神に信頼し、主なる神と共に歩む、祝福に満たされる人生が可能だというメッセージが込められているのではないか。

 ルツは、「モアブの女」、つまり異教徒だった。彼女は、「ユダのベツレヘムからモアブの野に移り住んだ」一家の嫁となった。ところが、「十年ほどそこに暮らした」間に、まず一家の主人「エリメレク」が死に、ついで、その「二人の息子」も次々と死んでしまった!

「士師が世を治めていたころ、飢饉が国を襲ったので、ある人が妻と二人の息子を連れて、ユダのベツレヘムからモアブの野に移り住んだ。その人は名をエリメレク、妻はナオミ、二人の息子はマフロンとキルヨンといい、ユダのベツレヘム出身のエフラタ族の者であった。彼らはモアブの野に着き、そこに住んだ。夫エリメレクは、ナオミと二人の息子を残して死んだ。息子たちはその後、モアブの女を妻とした。一人はオルパ、もう一人はルツといった。十年ほどそこに暮らしたが、マフロンとキルヨンの二人も死に、ナオミは夫と二人の息子に先立たれ、一人残された」(1~5節)。

 後に残された母「ナオミ」は、故郷のベツレヘムに帰ろうと決心した。ナオミは、若い「二人の嫁」に、実家に帰り、再婚して幸せになるよう勧めた(8~9節)。しかし、ルツだけは、どうしてもナオミと共に付いて行きたいと申し出たので、ナオミはルツと「二人」「旅を続け」ベツレヘムに帰って来た(19節)。

 この時、ルツはナオミに言った。

「わたしは、あなたの行かれる所に行き/お泊まりになる所に泊まります。あなたの民はわたしの民/あなたの神はわたしの神。あなたの亡くなる所でわたしも死に/そこに葬られたいのです。死んでお別れするのならともかく、そのほかのことであなたを離れるようなことをしたなら、主よ、どうかわたしを幾重にも罰してください」(16~17節)。

 これは、ルツの信仰告白でもあった。ルツはエリメレク一家の嫁となることを通して、主なる神への深い信仰を持つようになっていった。姑ナオミへの深い信頼と愛情は、そういう信仰の上に築かれてきたものと思われる。

 ナオミとルツは頼りの綱である男たちを全て失ってしまった。しかし、彼女たちは、運命を恨んだり、主なる神を呪うこともなく、全てを主なる神の御旨として受け入れ、なお主なる神を信頼し、主なる神に従って歩み続けた。祝福も苦しみも、喜びも悲しみも、全てを受け入れ、なお主なる神に信頼を置く、ここに信仰がある。そして、そこにはやがて、人の思いを遥かに超える主なる神の恵みと祝福の御業が現れる。その祝福の御業を、ご一緒に味わっていきたい。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
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