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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 ルツ記2章

聖書日課 ルツ記2章(新共同訳 旧約pp.422-424)

『落ち穂拾い』というミレーの有名な絵画がある。これは律法の教えに基づくイスラエルの慣行で、収穫の際に落ちた穂や畑に置き忘れた束は、やもめや身寄りのない子供や外国人など、貧しい人々のためのものとして、拾ったり取りに帰ったりしてはいけなかった(レビ記19章9~10節)。

 とはいえ、気持ち良くそうさせてくれる人達ばかりがいたわけではない。落ち穂を拾う人々は、やはり肩身の狭い思いをしていたに違いない。しかし、一家の大黒柱を失い、10年ぶりに故郷に帰ってきたナオミとルツにとっては、この慣行に頼る以外に食べていく術はなかった。

「ナオミの夫エリメレクの一族には一人の有力な親戚がいて、その名をボアズといった。モアブの女ルツがナオミに、『畑に行ってみます。だれか厚意を示してくださる方の後ろで、落ち穂を拾わせてもらいます』と言うと、ナオミは、『わたしの娘よ、行っておいで』と言った。ルツは出かけて行き、刈り入れをする農夫たちの後について畑で落ち穂を拾ったが、そこはたまたまエリメレクの一族のボアズが所有する畑地であった」(1~3節)。

 ところが、若いルツは、自ら率先して落ち穂拾いに出かけていく決心をした。「畑に行ってみます。だれか厚意を示してくださる方の後ろで、落ち穂を拾わせてもらいます」という彼女の言葉には、主なる神への信頼、謙遜な心、そして可能性を信じて生きようとする強い思いが込められていたように思われる。

 そして、主なる神は、そういう信頼の心に必ず応えて下さる御方である。ルツが落ち穂を拾った畑が「たまたまエリメレクの一族のボアズが所有する畑地であった」というのは、決して単なる偶然とは思えない。私達の「天の父」は、信じて「求める者に良い物をくださる」御方である(マタイによる福音書7章11節)。

 この時、ボアズはルツに言った。

「主人が亡くなった後も、しゅうとめに尽くしたこと、両親と生まれ故郷を捨てて、全く見も知らぬ国に来たことなど、何もかも伝え聞いていました。どうか、主があなたの行いに豊かに報いてくださるように。イスラエルの神、主がその御翼のもとに逃れて来たあなたに十分に報いてくださるように」(11~12節)。

 このボアズの言葉は、父なる神の心を表していると言っても間違いないように思われる。つまり、主なる神はルツの信仰と従順をご存知であった。そして、その信仰に豊かに報いて下さった。勿論、ルツも、ボアズの厚意に感謝をもって応えた。

「ルツはこうして、大麦と小麦の刈り入れが終わるまで、ボアズのところで働く女たちから離れることなく落ち穂を拾った」(23節)。

 彼女は、信頼すべき方と自分の居るべき場所を弁えて、そこにしっかり留まった人だった。私達もそこに留まりたいと思う。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

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