聖書日課 創世記36章(新共同訳 旧約pp.61-63)
主なる神はヤコブを約束の相続者とされたが、エサウも覚えられた。
エサウはヤコブとは違う人生を歩んだ。ヤコブはアブラハムの故郷で妻を得たが、エサウは「カナンの娘たちの中から妻を迎えた」(2節)。ヤコブはアラムから戻って来て約束の地カナンに定着したが、エサウはカナンを離れてヨルダン川の東、「セイルの山地に住むようになった」(8節)。
しかし、主なる神の恵みは離れなかった。エサウは3人の妻により5人の息子と孫を生み、首長達を輩出してエドムの先祖となった。
(2) フリ人の系図(20〜30節)
フリ人はセイルの山地の原住民で、後にエドム人に統合された部族である(申命記2章12節)。主なる神はイスラエルだけに土地を与えられたのではない。それに先立ってエドムにもセイルの山地を与えられた(申命記2章5節)。しかし、ここは元々フリ人の土地だった。
この系図に出て来る「ディションとアナの娘オホリバマ」(25節)は、エサウの妻の一人である可能性が高い(2節、18節)。フリ人の系図と首長達の名は、定着して一家を作り上げるまで平坦ではなかったエサウの人生の旅路を示唆している。
(3) エドムの王と首長の目録(31〜43節)
主なる神は約束の共同体を顧みるように、他の民族をも顧みられる。彼らにも恵みを与え、栄える機会を与えられる。
エドムは、「イスラエルの人々を治める王がまだいなかった時代に」、イスラエルより先に王政を整え、より安定した成長を遂げた。
「イスラエルの人々を治める王がまだいなかった時代に、エドム地方を治めていた王たちは次のとおりである。エドムで治めていたのは、ベオルの息子ベラであり、その町の名はディンハバといった。ベラが死んで、代わりに王となったのは、ボツラ出身でゼラの息子ヨバブである。ヨバブが死んで、代わりに王となったのは、テマン人の土地から出たフシャムである。フシャムが死んで代わりに王となったのは、ベダドの息子ハダドであり、モアブの野でミディアン人を撃退した人である。その町の名はアビトといった。ハダドが死んで代わりに王となったのは、マスレカ出身のサムラである。サムラが死んで代わりに王となったのは、ユーフラテス川のレホボト出身のシャウルである。シャウルが死んで、代わりに王となったのは、アクボルの息子バアル・ハナンである。アクボルの息子バアル・ハナンが死んで代わりに王となったのは、ハダドである。その町の名はパウといい、その妻の名はメヘタブエルといった。彼女はマトレドの娘で、メ・ザハブの孫娘である」(31~39節)。
エドムの王と首長の目録は、エドム人もアブラハムとサラに与えられた約束に部分的に含まれていることを立証している(17章16節)。
主なる神はイスラエルだけでなく、全ての民の神である。
祈り
愛する天のお父様、あなたが私達だけの神であるという独り善がりの心が、いつの間にか私達の心に根を下ろしています。全ての民族と国々に救いの恵みを注がれるあなたの愛のご性質を知り、隣人に対して寛容になれますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
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