聖書日課 フィリピの信徒への手紙2章(新共同訳 新約pp.362-364)
本章の初めで、パウロは、フィリピの教会の聖徒達に次のように書いている。
「そこで、あなたがたに幾らかでも、キリストによる励まし、愛の慰め、“霊”による交わり、それに慈しみや憐れみの心があるなら、同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして、わたしの喜びを満たしてください」(1~2節)。
教会にとって最も大切なことは、イエス・キリストにある〈一致〉である。勿論、伝道も奉仕も献金も大切である、しかし、それらは、教会がイエス・キリストにあって「心を合わせ、思いを一つにして」歩む時に、最も祝福される。
では、どうすれば教会は一致することが出来るか。パウロは、続いてこう記している。
「何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい」(3~4節)。
一致するために必要なこと、それは〈謙遜〉である。それは自己卑下や慇懃無礼とは違う。「利己心や虚栄心」を捨て、「相手を自分よりも優れた者と考え」ることであるとパウロは教えている。そして、「それはキリスト・イエスにもみられるものです」(5節)とパウロは言う。
「キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした」(6~8節)。
イエス・キリストの十字架は、謙遜の模範であり、このイエス・キリストの謙遜によって、私達は赦され、救われた。私達は、時々このことを静かに黙想してはどうだろうか。勿論、その際には、次節以下の御言葉を心に留めることも忘れないでいただきたい。
「このため、神はキリストを高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになりました。こうして、天上のもの、地上のもの、地下のものがすべて、イエスの御名にひざまずき、すべての舌が、『イエス・キリストは主である』と公に宣べて、父である神をたたえるのです」(9~11節)。
西原新生バプテスト教会
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