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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 列王記上1章

聖書日課 列王記上1章(新共同訳 旧約pp.525-528)

 列王記には、サムエル記に続くイスラエルの歴史が記されている。具体的には、ダビデの後継者ソロモン王の物語とその後の分裂王国時代、そして、バビロン捕囚によってイスラエル王国が滅亡するまでの出来事が記されている。

 その1章には、「多くの日を重ねて老人にな」ったダビデの王位継承をめぐる争いが記されている。その頃、ダビデは、「衣を何枚着せられても暖まらな」いほど年老いていたにもかかわらず(1節)、何故か後継者を決定しないままでいた。というより、ソロモンがダビデの後を継ぐ者であることを主なる神から告げられていたのに、それを明確にしないまま来てしまっていた。

 というのも、順番から言えば、ソロモンより先に王位を継承すべき兄が何人もいたからである。そのような中で、年若いソロモンにだけ目をかけるようなことをすれば、兄弟の間にどのような騒動が起こるか分からない。また、既にアムノンとアブサロムという2人の息子を失っていたダビデには、これ以上お家騒動で息子を失いたくないという気持ちが働いていたのかも知れない。

 そのような状況の中で、とうとうダビデの息子アドニヤが「わたしが王になる」と言い出した(5節)。アドニヤは「アブサロムの次に生まれた子」で(6節)、順番から言っても、また容姿から言っても、王位継承者の筆頭に挙げられるべき人物であった。

「ハギトの子アドニヤは思い上がって、『わたしが王になる』と言い、戦車と馬と五十人の護衛兵をそろえた。彼は父から、『なぜこのようなことをしたのか』ととがめられたことが、一度もなかった。彼の体格もまた堂々としており、アブサロムの次に生まれた子であった」(5~6節)。

 しかし、イスラエルの王は、生まれや容姿や人間の力によって決められるものではない。主なる神によって選ばれ、油注がれた者が王となる。そして、主なる神は既に誰が後継者であるかを指し示しておられた。にもかかわらず、ダビデがそれを先延ばしにしたため、とうとうアドニヤが自分の力で王になろうと動き出してしまったのである。

 ところが、このことが却ってソロモン王誕生を早める結果になった。アドニヤが王となったことを知った預言者ナタン」「ソロモンの母バト・シェバ」は、なかなか腰を上げずにいたダビデ王を動かし、ソロモンをイスラエルの王として正式に即位させることに成功した(30節)。すると、アドニヤと彼を支持した者たちは、あっという間にバラバラになって逃げ去った(49節)。

 人間は自分の思いを果たそうと画策する。しかし、主なる神のご計画は人間の画策を超えて成就する。時には、人間の策略を逆手に取ってでも。

「人間の心は自分の道を計画する。主が一歩一歩を備えてくださる」(箴言16章9節)。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
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