聖書日課 エゼキエル書37章(新共同訳 旧約pp.1357-1358)
イスラエルの復興の預言が続く。1~14節では、「枯れた骨」のようになったイスラエルが主なる神の言葉によって復興することが、15節以降では、北「イスラエル」と南「ユダ」が統一され、「一人の王」によって治められることが語られている。
「そのとき、主はわたしに言われた。『人の子よ、これらの骨は生き返ることができるか。』わたしは答えた。『主なる神よ、あなたのみがご存じです。』そこで、主はわたしに言われた。『これらの骨に向かって預言し、彼らに言いなさい。枯れた骨よ、主の言葉を聞け。これらの骨に向かって、主なる神はこう言われる。見よ、わたしはお前たちの中に霊を吹き込む。すると、お前たちは生き返る。わたしは、お前たちの上に筋をおき、肉を付け、皮膚で覆い、霊を吹き込む。すると、お前たちは生き返る。そして、お前たちはわたしが主であることを知るようになる』」(3~6節)。
或る日、エゼキエルは、「枯れた骨」が「いっぱい」散らばっている「谷」の幻を見た。すると、そこに主なる神の声が聞こえてきた。「人の子よ、これらの骨は生き返ることができるか」。エゼキエルは答えに窮して言った。「主なる神よ、あなたのみがご存じです」。
実は、当時、イスラエルの人々はこう言っていた。「我々の骨は枯れた。我々の望みはうせ、我々は滅びる」と(11節)。
しかし、その時主はエゼキエルに言われた。
「これらの骨に向かって預言し、彼らに言いなさい。枯れた骨よ、主の言葉を聞け。これらの骨に向かって、主なる神はこう言われる。見よ、わたしはお前たちの中に霊を吹き込む。すると、お前たちは生き返る」。
「枯れた骨」のように衰え果てたイスラエル。それまで彼らは、主の言葉に耳を傾けようとせず、その教えに逆らい続けてきた。そのために彼らは滅びてしまった。しかし、主なる神は彼らを見捨てることなく、彼らに語り続けて下さった。その声に耳を傾け、その声に聞き従った時、彼らは再び「命を得」て約束の地に帰り、祝福に溢れて生きる者とされた。
かつて詩編の作者はこう詠った。
「あなたの御言葉は、わたしの道の光/わたしの歩みを照らす灯。わたしは誓ったことを果たします。あなたの正しい裁きを守ります。わたしは甚だしく卑しめられています。主よ、御言葉のとおり/命を得させてください」(詩編119編105~107節)。
主の御言葉を聞き従うこと、「命」はそこからよみがえる。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの大きな愛と慈しみに包まれ、御前に祈りを与えられることを心から感謝致します。
主よ、罪に朽ち果て、何も感じなくなるまでに渇ききった者に、あなたの息、聖霊を吹きつけて下さい。あなたの霊によって生きる、新しい人に造り変えて下さい。
罪に死に絶えた者にさえ命を与え、聖霊を注がれるあなたが、絶望の淵にいる一人一人に命を与え、聖霊を注いで下さいますよう、心からお願い致します。
感謝して、尊いイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00
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