聖書日課 エゼキエル書34章(新共同訳 旧約pp.1352-1353)
本章には、イスラエルの回復が預言されている。1~10節はイスラエルの悪しき指導者への宣告、11~22節は主なる神自らが「牧者」となって「自分の群れ」の「世話をする」という宣言、そして23節以降はダビデ王国の回復の預言となっている。
「『そのとき、彼らはわたしが彼らと共にいる主なる神であり、彼らはわが民イスラエルの家であることを知るようになる、と主なる神は言われる。お前たちはわたしの群れ、わたしの牧草地の群れである。お前たちは人間であり、わたしはお前たちの神である』と主なる神は言われる」(30~31節)。
イスラエルの滅びは、彼らが主なる神に逆らって罪を犯し続けたことに原因があった。その中でも最も重い罪は、王をはじめとする国の指導者にあった。彼らは、神の民を正しく導き養うことなく、却って人々を虐げ苦しめて、自分達だけが豊かになっていた。
主なる神はそのような悪しき牧者を取り除けると言われた。イスラエルの「群れ」を救い出して、彼らの餌食にさせないためである。そして、主なる神「自ら」が、彼らの「牧者」となり、「ちりぢりになっ」た彼らを「探し出し」て「世話をする」と宣言した。
「わたしがわたしの群れを養い、憩わせる、と主なる神は言われる。わたしは失われたものを尋ね求め、追われたものを連れ戻し、傷ついたものを包み、弱ったものを強くする。しかし、肥えたものと強いものを滅ぼす。わたしは公平をもって彼らを養う」(15~16節)。
これはまさしく、主イエス・キリストの姿そのものである。イエス・キリストがこの世に来て下さったのは、失われた者を探し出して救うためであり、病気の者を見つけ出して癒すためである。そしてそのために、御自分の命を十字架の上に献げ尽くして下さった。
「わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる」(ヨハネによる福音書10章10~11節)。
主イエス・キリストは、私達のために「命を捨て」て下さった。それは、私達が「命」を得るため、しかも「豊かに受けるため」である。主イエス・キリストこそ、真の牧者、真に「良い羊飼い」である。この良い牧者を知り、その声を聞き分け、その声に従う時、私達は豊かな「命」に満ち溢れる。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの温かい御手に導かれ、あなたの御前に祈りを与えられることを心から感謝致します。
主よ、あなたは私の牧者です。私には何も欠けることがありません。主よ、あなたは私を青草の原に休ませ、憩いの水のほとりに導いて下さる御方です。
主よ、あなたは、私の魂を生き返らせ、御名に相応しく、私を正しい道に導いて下さいました。
たとえ死の陰の谷を歩くことがあっても、私は災いを恐れません。あなたが共にいて下さるからです。あなたの鞭、あなたの杖、それが私を力づけます。
主よ、あなたは、私を苦しめる者、悪魔を打ち倒し、私のために食卓を整え、私の頭に溢れる聖霊の油を注いで下さいました。私の杯はあなたの御霊と喜びに溢れています。
主よ、私の命がある限り、私があなたの恵みと慈しみを求めるのではなく、あなたの恵みと慈しみの方が私を追いかけ、私を満たして下さいます。私は、とこしえにあなたの家に帰ります。とこしえにあなたに留まります。
感謝して、主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
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