聖書日課 ヨブ記41章(新共同訳 旧約pp.831-832)
主なる神のヨブへの語りかけが続く。前章に続いてここでも主なる神は、伝説の猛獣ベヘモットとレビヤタンを取り上げて、「彼を挑発するほど勇猛な者はいまい。いるなら、わたしの前に立て」と挑戦した(2節)。そして、「あえてわたしの前に立つ者があれば/その者には褒美を与えよう。天の下にあるすべてのものはわたしのものだ」と宣言された(3節)。
勿論、天地を創造した主なる神の御前に立つことが出来る者など一人もいない。これは、主なる神よりも自分が正しいと主張したヨブに、自分の高ぶりに気付かせ、悔い改めて主の御前にひれ伏させるための言葉である。
ここに登場する伝説の猛獣については、「この地上に、彼を支配する者はいない。彼はおののきを知らぬものとして造られている。驕り高ぶるものすべてを見下し/誇り高い獣すべての上に君臨している」と言われていることから(25~26節)、サタンの存在を暗に示唆していると解釈されることもある。もしそうだとすれば、サタンもまた元々は主なる神によって造られた存在であり、造り主である主なる神の支配の下にあることを物語っているのかも知れない。
いずれにしても、罪ある人間は、サタンの力の前に無力な者であるが、主なる神は全てのものを造り、全てのものを支配される御方である。その主の前に、人はただひれ伏し、拝み、従うべき存在であることを、ヨブはこの苦難を通してもう一度学び直した。
いや、苦難を味わったヨブが、再び主なる神からの言葉をいただき、主なる神との交わりを回復した時に学んだ教訓であったと言った方がいいかも知れない。何故なら、人は主なる神の赦しの中でこそ、真に罪を認め、悔い改めることが出来、主なる神の愛に触れてこそ、真に自分を見つめ、ありのままの自分を知ることが出来るのだから。
「苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。私はそれであなたのおきてを学びました」(詩編119編71節)。
西原新生バプテスト教会
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