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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 歴代誌上9章

聖書日課 歴代誌上9章(新共同訳 旧約pp.639-641)

 前章まででイスラエル民族の系図が終わり、9章では、バビロンから帰還してエルサレムに住み、神殿で奉仕した人々の名前が記されている。そして、10章以降では、ダビデエルサレムイスラエルの首都とし、やがて神殿を建てるに至った歴史が記されている。

 これまで見てきたように、歴代誌は、イスラエルの国と礼拝の再建のために記された書である。その中心地はエルサレムであり、そこで国と信仰の再建のための中心的な役割を果たすのが、9章に記されている人々である。その意味で、本章に登場するのは、どちらかと言えば目立つ立場にいた人々と言えるかも知れない。「祭司、レビ人」がその代表である。

イスラエルの人々はすべて登録され、『イスラエルの列王の書』に記されている。ユダは神に背いたためにバビロンに捕囚として連れ去られた。最初に自分たちの町の所有地に帰って住んだのは、イスラエルの人々、祭司、レビ人、神殿の使用人であった。また、エルサレムにはユダの一族の一部、ベニヤミンの一族の一部、エフライムとマナセの一族の一部が住んだ」(1~3節)。

 しかし、エルサレムに戻って来た人々が皆目立つ役割を持っていたのかと言えば、決してそうではない。ここには、「門衛」(17節)、「神殿の祭司室や宝物庫」「警備」(26~27節)、「祭儀用具の責任」者(28節)、「供え物のパンを安息日ごとに準備する」者(32節)、「詠唱者たち」について記述されている(33節)。これらの仕事は、現在の教会に当てはめれば、礼拝の受付、会堂の整備や掃除係、聖餐式の係、そして奏楽者や聖歌隊のメンバーということになるだろう。これらは決して注目を浴びる役割ではない。しかし、このような奉仕があって初めて礼拝が成り立っている。だからこそ、歴代誌は、このような役割を果たした人々のことをきちんと記している。

 この他にも、エルサレムには〈~係〉という役目はなくても、ここに共に住み、礼拝と祭司たちの働きを支えた人々が大勢いた。彼らもまた、欠かすことの出来ない大切な存在であった。

 礼拝は牧師や少数の奉仕者だけで成り立つ儀式ではない。礼拝は多くの人々の存在によって成立するものである。また、礼拝が継続され、健全な信仰が養われ広められていくためには、礼拝の民に加えられた人々の信仰の一致と献身が求められる。その意味で、教会とは〈礼拝共同体〉である。そこでは、役割の有無や大小にかかわらず、礼拝を献げる一人一人が共同体の一員であるという自覚を持ち、一致協力することが大切である。歴代誌の中に、私達の礼拝のあるべき姿を見出していきたい。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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