聖書日課 歴代誌上2章(新共同訳 旧約pp.627-629)
神の民イスラエルの系図が続く。1章は、アダムからイサクの子エサウまでの系図、2章は、イサクの子「イスラエル」(ヤコブ)から「ダビデ」までの系図となっている。
「イスラエルの子らは次のとおりである。ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イサカル、ゼブルン、ダン、ヨセフ、ベニヤミン、ナフタリ、ガド、アシェル。ユダの子エル、オナン、シェラの三人は、カナン人バト・シュアを母として生まれた。ユダの長男エルは、主の御旨に背いたので、主は彼の命を絶たれた。ユダの嫁タマルはユダの子ペレツとゼラを産んだ。ユダの子は皆で五人であった」(1~4節)。
特に、本章では、「イスラエル」の12人の息子のうち、「ユダ」の子孫に焦点が当てられ、次の3章では、「ユダ」の子孫の中でも「ダビデ」に焦点が当てられている。
「ボアズにはオベドが生まれ、オベドにはエッサイが生まれ、エッサイには長男エリアブ、次男アビナダブ、三男シムア、四男ネタンエル、五男ラダイ、六男オツェム、七男ダビデが生まれた」(12~15節)。
これは歴代誌が記された当時の読者にとっては、とても馴染み深い系図であったに違いない。というのも、歴代誌は、バビロン捕囚から解放されて約束の地カナンに帰還した神の民に、礼拝の民イスラエルの再建のためのヴィジョンと励ましを与える目的で書かれた書であるが、帰還した人々の殆どは、南ユダ王国の子孫だったからである。
長い間国を失っていた彼らが、自分達の国を再建するには、自分達のルーツを改めて確認し、神の民・礼拝の民としての自覚とヴィジョンを持つ必要があった。その意味で、歴代誌は、全ての教会が目指すべき目標、そして全てのキリスト者が歩むべき人生の青写真を与えてくれる貴重な励ましの書であると言えるだろう。
あなたの人生のヴィジョンは、どのようなものだろうか。勿論、人それぞれ目指すべきところは違うだろう。しかし、全てのキリスト者、いや、全ての人々に対して主なる神が願っておられるのは、神の民としての自己認識と礼拝の民としての人生である。その意味で、歴代誌は、主なる神がお与え下さった、祝福と幸福の人生の青写真と言うことが出来る。
西原新生バプテスト教会
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