聖書日課 ヘブライ人への手紙13章(新共同訳 新約pp.418-420)
この手紙の受け手であるユダヤ人キリスト者は、信仰の確信を失いかけていた。キリスト者に対する迫害という現実に目を奪われたからである。
目に見える現実だけを見ていたら、私達は不安になる。そして信仰の確信を失ってしまう。信仰の確信を失えば、私達の歩みは不安定になり、人生の嵐に翻弄され倒れてしまう。
そこでヘブライ人への手紙は、最後に「イエス・キリストは、きのうも今日も、また永遠に変わることのない方です」と強調している(8節)。
弟子達がガリラヤ湖の向こう岸に舟で向かっていた時、「激しい突風が起こり」、彼らの乗っていた「舟は波をかぶって、水びたしにな」った。弟子達は、舟に同乗されていたイエス・キリストではなく、嵐に目を向けて右往左往した。
だが、弟子達がイエス・キリストに依り頼んだ時、イエス・キリストは嵐に「黙れ。静まれ」と命じ、風や湖を従わせた(マルコによる福音書4章35~41節)。
私達は目の前の嵐に心を奪われるが、イエス・キリストはその嵐を支配されている。イエス・キリストに目を向ける時、周囲がどんなに揺れ動いていても、私達は現実に振り回されない。
イエス・キリストの力も愛も真実も、決して変わることはない。「永遠に変わることのない」イエス・キリストに目を注ぎ、この御方に委ねて人生を歩んでいこう。
「永遠の契約の血による羊の大牧者、わたしたちの主イエスを、死者の中から引き上げられた平和の神が、御心に適うことをイエス・キリストによってわたしたちにしてくださり、御心を行うために、すべての良いものをあなたがたに備えてくださるように。栄光が世々限りなくキリストにありますように、アーメン」(20~21節)。
西原新生バプテスト教会
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