聖書日課 ホセア書13章(新共同訳 旧約pp.1418-1419)
「エフライムの終わり」と題された本章では、北王国イスラエルの滅びが宣告されている。その滅びは、歴史的には、アッシリア帝国によってもたらされたものである。しかし、聖書は、北王国滅亡の原因を、「バアルによって罪を犯したので/彼は死ぬ」とはっきり教えている(1節)。
神ならぬものを神として拝むことは罪であり、罪を犯せば必ず死に至るということを、私達はどれほど真剣に受けとめているだろうか。八百万の神々を拝んできた日本人には、理解し難いことだろう。それに加えて、罪と死の関わりを信じることも、科学時代に生きる人間にとっては難しいことかも知れない。
しかし、それは信仰を持たない人だけの話ではない。イエス・キリストを信じて生きている私達も、偶像や罪が死をもたらすということを知ってはいても、実際どれほど真剣に受けとめて生きているだろうか。曖昧な自分の姿に反省させられるのではないか。
「あなたがたはまだ、罪と戦って血を流すまで抵抗したことがありません」という御言葉を読む度に(ヘブライ人への手紙12章4節)、自分自身の信仰の不徹底さと弱さを覚えることだろう。
イスラエルの人々の堕落した姿を聖書の中に見る時、「どうして彼らはあんなに愚かなんだろう」と思ってしまう自分に気付かされることがある。しかし、その愚かな者が実は自分自身であることを忘れている。いや、それほど真剣に受けとめていない。何よりも大事なのは、イスラエルの人々の罪は、私自身の罪であり、イスラエルの弱さは、私の弱さであることを覚え、私自身が悔い改めて主なる神に立ち帰ることである。私達が聖書を読むのはそのためである。
「わたしこそあなたの神、主。エジプトの地からあなたを導き上った。わたしのほかに、神を認めてはならない。わたしのほかに、救いうる者はない」(4節)。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの大きな愛と恵みの中に包み、引き寄せて下さったことを心から感謝致します。
主よ、あなたは死を打ち滅ぼし、甦られました。どうか、私達の霊の目を開き、霊の耳を開き、今生きているあなたの御姿を見、あなたの御声を聞くことが出来るようにして下さい。
死に支配されない神の子の尊厳に満たし、あなたに支えられ、あなたに握っていただいて、永遠にあなたと共にある希望と喜びの中に今日も歩むことが出来るよう、導いて下さい。
死を恐れる一人一人をあなたご自身が訪れて、聖霊を満たし、復活のあなた御自身を啓示して下さいますよう、心からお願い致します。
感謝して、尊いイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00
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電話・FAX 098-946-0119
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