聖書日課 コヘレトの言葉12章(新共同訳 旧約pp.1047-1048)
「『神を畏れ、その戒めを守れ。』これこそ、人間のすべて」。これが人生の幸福と意味はどこにあるかを知るためにあらゆる事を調べ尽くしたというコヘレトの結論である。
「すべてに耳を傾けて得た結論。『神を畏れ、その戒めを守れ。』これこそ、人間のすべて。神は、善をも悪をも/一切の業を、隠れたこともすべて/裁きの座に引き出されるであろう」(13~14節)。
「何だ、こんな単純な結論なら、12章にもわたって『空しい、空しい』と書かず、最初から一言で言ってくれればいいのに!」と思う人もいるかも知れない。何でもインスタントな時代だから。
しかし、聖書によれば、そのことは最初から人間に言われていたことである。主なる神がアダムに与えた戒めがそれである。
「主なる神は人に命じて言われた。『園のすべての木から取って食べなさい。ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう』」(創世記2章16~17節)。
しかし、アダムとエバは蛇に誘惑されてこの戒めを破ってしまった。そして、そこから罪に染まった人類の歴史が始まった。
コヘレトも当然このことを知っていた筈である。それでも彼は、自分自身の目で試してみなければ分からなかった。或いは、やってみて初めて納得出来たのかも知れない。
そして、それは私達の多くも同じではないか。私達も、そうと聞いてはいても、本気で主なる神を畏れ、その戒めに従って生きようとするまでには、実に多くの罪や失敗を繰り返して来たのではないか。それほど、私達は頑固で物分かりが悪い者である。しかし、大切なことは、その経験から何を学ぶかである。罪や失敗の苦しみを通して、謙遜にされ、主なる神を畏れてその戒めに従う者とされることが大切である。
それ故、コヘレトはこう勧めた。
「青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ。苦しみの日々が来ないうちに。『年を重ねることに喜びはない』と/言う年齢にならないうちに。太陽が闇に変わらないうちに。月や星の光がうせないうちに。雨の後にまた雲が戻って来ないうちに」(1~2節)。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの大きな憐れみと慈しみに守られ、御前に祈りを献げられることを心から感謝致します。
主よ、あなたは私の若い時からの望み、唯一の希望です。あなたのおられる世界を知って生きてこられたことは、何ものにも代え難い祝福でした。王の王、主の主であるあなたを生涯にわたって礼拝出来ること、あなたに共に歩いていただけることは、何という幸いでしょう。
主よ、この生涯が終わり、あなたのところに帰る時まで、どうか変わらずお導き下さい。もっとあなたを深く知ることが出来ますように。
そして、まだあなたを知らない方にあなたをご紹介することが出来ますよう、あなたが私に与えられた働きを全うすることが出来ますよう、どうか力づけ、助けて下さい。
今日も尊いあなたの子供達の上に、あなたの祝福を注ぎ、苦しみの中からの叫びに耳を傾けて下さい。伴って下さるあなたを知り、あなたに委ねながら生きる安心と平和をお一人お一人に満たして下さいますよう、心からお願い致します。
感謝して、尊いイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
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