聖書日課 コヘレトの言葉11章(新共同訳 旧約p.1047)
私達は、日々主の御前に様々な祈りを献げる。しかし、なかなか祈りが聞かれないというジレンマを感じることがある。信じてもなかなか御業が起こらないと、信仰が足りないのだろうかと落胆したり、主なる神は本当にいるのだろうかと不信感に陥ったりする。
しかし、コヘレトは言う。
「あなたのパンを水に浮かべて流すがよい。月日がたってから、それを見いだすだろう」(1節)。
投資や善行に関する教えと解釈されることもあるが、伝道や宣教の教えとして語られることも多い。いずれにしても、信仰について大切なことを教えている箇所である。
信仰には待つことが必要である。すぐに結果が出ないからといって、諦めてしまうのではなく、あくまでも信じ続け、待ち続けることが大切である。
また、コヘレトは言う。
「風向きを気にすれば種は蒔けない。雲行きを気にすれば刈り入れはできない」(4節)。
信仰には勇気と冒険心が必要である。目に見える状況を気にしたり、人の目を恐れたりしていては、信仰の道を歩むことは出来ない。状況や人間を無視しろということではないが、それらに囚われないように心がけることが大切である。
「妊婦の胎内で霊や骨組がどの様になるのかも分からないのに、すべてのことを成し遂げられる神の業が分かるわけはない。朝、種を蒔け、夜にも手を休めるな。実を結ぶのはあれかこれか/それとも両方なのか、分からないのだから」(5~6節)。
「すべてのことを成し遂げられる」のは主なる神である。私達が主なる神にどこまでも信頼して「種を蒔」き続ければ、やがて主なる神が「実を結」ばせて下さる。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの大きな恵み、深い慈しみに包まれ、御前に祈りを献げられることを心から感謝致します。
主よ、私達の小さな祈りをあなたは聞いて下さっています。私達には全ては見えませんが、あなたがそれを受けとめ、あなたの時の中で全てを最善として下さることを、信じて待ちます。
どうか、待つ私達の心をあなたが支え、更に私達の心を造り変え、整えて、あなたの御心に従って生きる者として下さいますよう、お願い致します。
今、苦しみ、試練の中にあるあなたの子供達、その祈りの言葉、呻きを覚えて下さい。それをあなたの手の中に握って下さい。お一人お一人にあなたの希望を注ぎ、あなたがあなたの時の中で全てのことを最善となさるということを信じることが出来ますよう、助けて下さい。
感謝して、尊いイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00
〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
メールアドレス