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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 歴代誌下8章

聖書日課 歴代誌下8章(新共同訳 旧約pp.680-681)

 歴代誌は、先の列王記のように王の働きについて詳しく述べていない。王ではなく、神殿が中心に描かれているからである。ソロモンの場合も例外ではなく、彼の業績については僅かな紙面を割いているだけである。

 その中で、ソロモンが律法及び「父ダビデの授けた規定に従って」礼拝を尊重し、各種の「献げ物」安息日、季節ごとの祭りを律法に従って成し遂げたことが記録されている(12~15節)。

 そして、「主の神殿は完全なものとなった」と記されている(16節)。しかし、ソロモンが建てた神殿も礼拝も「完全」だったのとは対照的に、この時既に小さな綻びが生じていた。

 それは、エジプトの王ファラオの娘を妻に迎えたことにある。

「ソロモンはファラオの娘をダビデの町から、彼女のために建てた宮殿に移した。『わたしの妻はイスラエルの王ダビデの宮殿に住んではならない。そこは主の箱を迎え入れた聖なる所だ』と考えたからである」(11節)。

 イスラエル王国の安泰のための政略結婚という意味合いもあっただろうが、ファラオの娘との結婚が、イスラエルに偶像礼拝をもたらしたことは見逃すわけにはいかない。

 ソロモンもそのことに注意深くあったようで、彼女をダビデの町」には住まわせなかった。

 信仰による国作りも大事だが、大国エジプトとの外交交渉も疎かには出来ない……。両方を上手くやろうとする余り、ジレンマを抱えることになったのだろう。

 しかし、私達は、主イエス・キリストの次の御言葉に耳を傾ける必要がある。

「だれも、二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。あなたがたは、神と富とに仕えることはできない」(マタイによる福音書6章24節)。

 両方バランス良く両立させたい。そう出来るものなら願ってもないことだが、そのような欲張りから、信仰の綻びが生じる。

 主なる神を第一とする余り、世的にはうまく行かないことも時にはある。だからと言って主イエス・キリストを恨んだり、イエス・キリストから離れるのではなく、困難な現実を引き受ける〈潔さ〉を持ちたいものである。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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