聖書日課 歴代誌上28章(新共同訳 旧約pp.667-668)
ダビデは神殿建設のために様々な準備をし、晩年には「その息子ソロモン」や「イスラエルの長たる者を召集し」て遺言を残した(1節)。それは、主が「わが子ソロモンを選び、イスラエルを支配する主の御国の王座につくようにされた」という宣言だった。
ソロモンには「主は聖所とすべき家を建てるためにあなたを選ばれた」と告げ、神殿建設の使命を「勇気をもって行え」と励ましている(10節)。一国の王であれば、なすべきことは他にも沢山ある。軍事、経済、治安……。
しかし、何よりも神殿を中心に据えて国作りをせよというのである。
他国の統治を参考にするなら、軍事力強化を最優先にすべきと考えるかも知れない。或いは、経済優先の政策を第一に掲げるかも知れない。それが普通の国のあり方である。
しかし、主なる神が建てようとされている「主の御国」は違う。
私達の最優先課題は、軍事でも、経済でも、治安でもない。主なる神との和解である。そして、主なる神への真実な礼拝である。だからこそ、主なる神は、御子イエス・キリストを世にお与えになった。
御子を世に遣わし、人間の罪の赦しのために、御子イエス・キリストを十字架に引き渡し、御子を通して罪に赦しを与え、御子を通して主なる神との和解を与え、御子を通して、私達を真の礼拝者として招かれた。
経済が最優先であれば、主なる神はやり手の実務家を世にお遣わしになっただろう。軍事が最優先であれば、主なる神は勇猛果敢な将軍を世にお遣わしになっただろう。
しかし、主なる神は、軍馬ではなく「子ろば」に乗った柔和なイエス・キリストを世にお遣わしになった(マルコによる福音書11章7節)。実務家や軍人ではなく、「無学な普通の人」であるガリラヤ出身の弟子達を引き連れてエルサレムに入城された(使徒言行録4章13節)。
ソロモン王が第一になすべきは神殿建設であった。
同様に、私達がまずなすべきは主なる神との和解である。主なる神への礼拝である。主なる神は既にその道をイエス・キリストによって開いて下さった。主なる神は、和解の御手を私達に差し伸べ、その道へと招いておられる。
ダビデがソロモンに命じたように、今も主なる神は私達に「主は聖所とすべき家を建てるためにあなたを選ばれた。勇気をもって行え」と命じておられる。
主を礼拝する人生に、心を強くして進もう。
西原新生バプテスト教会
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