聖書日課 出エジプト記32章(新共同訳 旧約pp.147-149)
緊急事態発生! イスラエルの民が、偶像礼拝の罪に陥ってしまった!
それは、モーセがシナイ山に登って、主なる神から律法と幕屋についての指示を受けている40日の間に生じた。イスラエルの民は、「モーセが山からなかなか下りて来ない」ので(1節)、不安になり、アロンにせがんで金の「若い雄牛の鋳像を造」らせ、それを拝み、乱痴気騒ぎを始めた(3~6節)。
リーダーが不在のために不安になることは理解出来る。しかし、彼らは、出エジプトの出来事を通して、主なる神が共にいて守り導いて下さることを体験的に知っていた筈である。そればかりか、彼らは主なる神の御声を直接聞くという経験さえしていた。
しかし、体験や経験は、決して信仰の土台ではない。信仰とは、目には見えなくても、手で触れることが出来なくても、また状況がどうであれ、ただ主なる神の約束の言葉に信頼して従うこと、そして待つことである。その点で、イスラエルの人々は、まだ主なる神の言葉に賭けて生きる決意、或いは覚悟が出来ていなかったのかも知れない。
偶像礼拝に走った人々の乱痴気騒ぎを見て、モーセは深く憤った。
「モーセはこの民が勝手なふるまいをしたこと、アロンが彼らに勝手なふるまいをさせて、敵対する者の嘲りの種となったことを見ると、宿営の入り口に立ち、『だれでも主につく者は、わたしのもとに集まれ』と言った。レビの子らが全員彼のもとに集まると、彼らに、『イスラエルの神、主がこう言われる。『おのおの、剣を帯び、宿営を入り口から入り口まで行き巡って、おのおの自分の兄弟、友、隣人を殺せ』』と命じた。レビの子らは、モーセの命じたとおりに行った。その日、民のうちで倒れた者はおよそ三千人であった。モーセは言った。『おのおの自分の子や兄弟に逆らったから、今日、あなたたちは主の祭司職に任命された。あなたたちは今日、祝福を受ける』」(25~29節)。
モーセは「宿営の入り口に立」って言った。「だれでも主につく者は、わたしのもとに集まれ」。
この呼びかけに応じて集まってきたのがレビ族の人々だった。彼らは、「主につく」ことを決心したのである。そして、主の命令に従って、偶像礼拝に走った人々を滅ぼした。こうして、この日、「およそ三千人」の人々が倒された。
彼らの決心と行動の故に、主なる神はレビ族を祝福し、彼らを主の臨在の幕屋で仕える「祭司職に任命」した。レビ人の働きは、ここから始まった。
「主につく者」となる。信仰には、この決心が必要である!
西原新生バプテスト教会
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