(1) 臨在の幕屋を中心とする(1~2節)
主なる神はイスラエルの民が宿営する配置についてモーセとアロンに語られた(1節)。宿営の際には「臨在の幕屋」を「全宿営の中央」とし、その周りを「レビ人の宿営」が囲んだ(17節)。そして、イスラエルの人々は「臨在の幕屋の周りに、距離を置いて宿営する」よう命じられた(2節)。一方、イスラエルの民が移動する時には、「主の契約の箱」を「先頭」とした(10章33節)。
このような配置は、イスラエルの生活の中心に主なる神がおられること、神の民は主なる神を総大将とする軍隊であること、主なる神が彼らに先立って導かれることを示している。主なる神を中心に考え、行動することは、神の民の生活の基礎であり、信仰共同体を一つにする根本原則である。
(2) 12部族の宿営の配置(3~34節)
イスラエルの人々は臨在の幕屋を中心に東西南北に宿営した。主なる神はイスラエルの各部族の配置を定められたが、12部族は3つの部族ごとに一つのグループを成した。東側には「ユダ」族(3~4節)、「イサカル族」(5~6節)、「ゼブルン族」(7~8節)、南側には「ルベン」族(10~11節)、「シメオン族」(12~13節)、「ガド族」(14~15節)、西側には「エフライム」族(18~19節)、「マナセ族」(20~21節)、「ベニヤミン族」(22~23節)、北側には「ダン」族(25~26節)、「アシェル族」(27~28節)、「ナフタリ族」が配置された(29~30節)。
東側のグループが最も多いのは、移動中に「彼らが先頭を行進」し、非常時に敵を迎え撃つためであった(9節)。また、各宿営は東西南北に繋がっていたが、これは留まっている時の防御のためであった。
イスラエルの人々は、主なる神が命じられた通りに宿営し、また行進した(34節)。使徒パウロが言うように、「神は無秩序の神ではなく、平和の神」である(コリントの信徒への手紙一14章33節)。神の民は、主なる神の言葉に従い、主なる神が定められた秩序の中で目標に向かって進むことを求められる。そして、主なる神が定められたことに従う時、神の民は最も安全である。
西原新生バプテスト教会
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