近藤 勝彦『啓示と三位一体――組織神学の根本問題』東京: 教文館, 2007年, pp.252-253
「ところで既述したカルヴァンは、『祈りを正しく適切に整える』ために『四つの法則』を語った。第一の法則は、『乱れた感情』を払い落として祈りに没頭することだという。多くのわずらいがあるのがよくないという意味ではない。『むしろ、反対に多くのわずらいによって、祈りへの熱意がわれわれのうちに燃え立つのでなければならない』と彼は言う。問題は、神を正しく直視することから人間をそむけさせる『肉的な想念』や『乱れた感情』である。われわれを神から、そして祈りから引き離す不道徳な観念がある。それが祈りの障害になっている、それを払い落とせ、それが祈りの第一の法則だとカルヴァンは言う」。