聖書黙想 創世記9章8~17節(新共同訳 旧約pp.10-11)
「虹の契約」
「あなたたちならびにあなたたちと共にいるすべての生き物と、代々とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く」(12~13節)。
「虹」は「鳩」や「オリーブ」と共に、世界の回復の「しるし」である。しかし、近年〈多様性〉を主張する人達が虹をシンボルとして使うようになり、教会でこのシンボルを使うことが躊躇われるようになった。
主なる神の創造の御業は〈多様性〉に満ちている。主なる神は植物も動物も、あらゆる生き物を種類ごとに造られ、人を「神にかたどって」、「男と女に創造された」(1章27節)。そして、罪が入るまでは、〈多様性〉の中に秩序があり、統一があった。多様に造られたどの部分も、互いの役割を果たして創造主の知恵と力を表し、主権と栄光を賛美していた。この調和について、パウロは、コリントの信徒への手紙一12章12節で「体は一つでも、多くの部分から成り、体のすべての部分の数は多くとも、体は一つである」と喩えている。
ところが世界に罪が入ってからは、〈多様〉なものの一部に過ぎないものが、あたかも全体であるかのように主張し始めた。それは、「目」や「耳」が「体全体」であるかのように振る舞い、また「目が手に向かって」、「頭が足に向かって」、「お前は要らない」というようなものである(コリントの信徒への手紙一12章17節、21節)。
虹の七色は水滴を通る光の屈折によって生じるもので、水滴を通った後の光は、再びもとの透明な光に戻る。そのように多様な被造物は、創造主である光の父に戻ることによって、初めて本来の姿を取り戻すことが出来る。
西原新生バプテスト教会
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