聖書日課 エステル記3章(新共同訳 旧約pp.766-767)
「クセルクセス王」が「引き立て」、重用した人物に「アガグ人」「ハマン」という人がいた(1節)。彼は王権を代行する権力を与えられていた。しかし、王に仕える「役人」に彼が来たら「ひざまずいて敬礼」させる命令を王から引き出すなど(2節)、奢り高ぶっていた。
ところが、王妃エステルの養父「モルデガイ」は、ハマンの前に「ひざまずかず、敬礼しなかった」(2節)。また、彼の取り巻きの忠告にも「耳を貸さなかった」(3~4節)。ハマンにひれ伏してはいけないと考える理由があったのだろう。
ハマンは「腹を立て」、モルデガイもろとも帝国内の「ユダヤ人を皆、滅ぼ」し尽くす計画を立てた。
「ハマンは、モルデカイが自分にひざまずいて敬礼しないのを見て、腹を立てていた。モルデカイがどの民族に属するのかを知らされたハマンは、モルデカイ一人を討つだけでは不十分だと思い、クセルクセスの国中にいるモルデカイの民、ユダヤ人を皆、滅ぼそうとした」(5~6節)。
そして、それを取り消すことの出来ない王の「勅書」として発布するよう、クセルクセス王を誘導した(9節)。ユダヤ人殲滅の日が約一年後に決められ(13節)、ユダヤ人は恐れ嘆き、帝国全体は大混乱に陥った。
〈虎の威をかる狐〉という言葉があるが、人の権力によって他の人を屈服させ、自分の思いを実現しようとする人がいる。神の権威を用いて人を支配しようとする宗教家もいる。
私達はどうだろうか。練られた人格、謙遜の中に秘められた神の子の尊厳によって周囲の人々に良い影響を与えることが出来る人間になりたい。
祈り
愛する天のお父様、あなたの尊い御名を心からほめたたえます。今日もあなたの憐れみの中に置いて生かして下さっています。あなたの慈しみ、あなたの赦しは何と絶大なことでしょう。御前に罪を悔い、祈れることを心から感謝致します。
主よ、私は聖書の言葉の権威を利用して人を支配しようとしていないでしょうか、与えられた社会的立場によって人を屈服させようとしていないでしょうか。この心を探り、隠れた罪を示し、お赦し下さい。
主よ、練られた品性と謙遜によって私を満たして下さい。そこにあなたが輝いて下さるなら、本当に幸いに思います。
今日もあなたの尊い子供達お一人お一人に、あなたご自身がお与えになる神の子の尊厳を満たして下さい。人の権威によってではなく、お一人お一人に与えられた品格とあなたにある喜びによって周囲に良い働きかけをすることが出来るよう、助け導いて下さい。
痛み、悲しみに沈んでおられる方を覚えます。主よ、休まなければならない時、休むことが出来ますように。あなたの前に休息を得ることが出来ますよう、支えて下さい。
感謝して、尊いイエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
西原新生バプテスト教会
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