聖書日課 エステル記7章(新共同訳 旧約pp.770-771)
遂に神の民の敵ハマン失脚の時がやって来た。それは、王妃エステルが、昨夜に続いて再び「王とハマン」の2人を招いて開いた「酒宴」の席で起こった(1節)。
「ぶどう酒を飲み」、上機嫌になった王は、昨日と同様にエステルに言った。
「王妃エステルよ、何か望みがあるならかなえてあげる。願いとあれば国の半分なりとも与えよう」(2節)。
この時、エステルは意を決して王に言った。
「もし特別な御配慮をいただき、私の望みをかなえ、願いを聞いていただけますならば、私のために私の命と私の民族の命をお助けいただきとうございます。私と私の民族は取り引きされ、滅ぼされ、殺され、絶滅させられそうになっているのでございます」(3~4節)。
王がエステルに「一体、誰がそのようなことをたくらんでいるのか、その者はどこにいるのか」と尋ねると(5節)、エステルは答えた。「その恐ろしい敵とは、この悪者ハマンでございます」(6節)。
エステルは、この日こそ主なる神の時と信じていたに違いない。その日モルデカイが、ハマンによって、王からの「栄誉と称賛」を受けるという決定的な出来事が起こったからである。そこには明らかに主なる神の御手が伸ばされていることを、彼女は確信したのである。
ハマンは、その日のうちに、「自分がモルデカイのために立てた柱につるされ」(10節)、処刑されてしまった。
「神に逆らう者の喜びは、はかなく/神を無視する者の楽しみは、つかの間にすぎない」(ヨブ記20章5節)。
「主を愛する人は悪を憎む。主の慈しみに生きる人の魂を主は守り/神に逆らう者の手から助け出してくださる」(詩編97編10節)。
西原新生バプテスト教会
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