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沖縄県中頭郡西原町にあるプロテスタント教会です。毎週日曜日10:30から礼拝をささげています。家のような教会で、御言葉の分かち合いと祈りを大切にしています。2022年9月に伝道開始50周年を迎えました。

聖書日課 エステル記9章

聖書日課 エステル記9章(新共同訳 旧約pp.772-774)

 遂に「アダルの月の十三日」がやって来た。それは、ハマンの布告とモルデカイの布告が同時に決行される日であった。しかし、勝利の軍配は、既にユダヤ人の側に上がっていた。モルデカイの名声はペルシア全国に轟き渡り、「諸州の高官、総督、地方長官、王の役人たちは皆、ユダヤ人の味方になっ」ていた(3節)。

「第十二の月、すなわちアダルの月の十三日に、この王の命令と定めが実行されることとなった。それは敵がユダヤ人を征伐しようとしていた日であったが、事態は逆転し、ユダヤ人がその仇敵を征伐する日となった。ユダヤ人はクセルクセス王の州のどこでも、自分たちの町で、迫害する者を滅ぼすために集合した。ユダヤ人に立ち向かう者は一人もいなかった。どの民族もユダヤ人に対する恐れに見舞われたからである」(1~2節)。

 とはいえ、ユダヤ人に敵対する者が一人もいなかったかというと、そうではなかった。形勢は明らかにユダヤ人に優勢となっていても、それでも彼らを憎み続ける敵が存在した。そのため、ユダヤ人は、自己防衛のための戦いに備えなければならなかった。

 その結果、首都スサでは、13日と14日の2日間でおよそ800人の敵が滅ぼされ(6節、15節)、「ハマンの息子十人」も殺されて「木につるされた」(14節)。また、ペルシア全国では、「七万五千人」もの「仇敵」が殺された(16節)。しかし、これは、ユダヤ人を憎む人々がいかに沢山存在していたかという証拠でもある。もし主なる神の介入がなかったら、ユダヤ民族は確実に滅ぼし尽くされていたに違いない。

 こうして、ユダヤ民族の危機の日は、ユダヤ人が敵をなくして安らぎを得た日」に変えられた。それ故彼らは、「悩みが喜びに、嘆きが祭に変わった」日として、この月の「十四日と十五日」「宴会と祝祭の日とし、贈り物を交換し、貧しい人に施しをすることとした」(21~22節)。これが「プリムの祭り」であり(28節)、この祭りは現在に至るまでユダヤ人の祝祭として祝われている。

 聖書における祭りは、単なる過去の出来事の記念ではない。現在における主なる神の御業の再現という意味がある。そうであるならば、この祭りが今に至るまで祝われているのは、神の民にとっての大逆転劇が、今もそしてこれからも起こり得るということを物語っている。主なる神にとって、神の民は、それほど特別な存在なのである。

「あなたは、あなたの神、主の聖なる民である。あなたの神、主は地の面にいるすべての民の中からあなたを選び、御自分の宝の民とされた」(申命記7章6節)。

西原新生バプテスト教会
主日礼拝 毎週日曜日10:30~12:00

〒903-0121 沖縄県中頭郡西原町内間27-2
電話・FAX 098-946-0119
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